2020年7月30日木曜日

第2448話 湘南・国府津の海を見に (その2)

湘南も国府津あたりは西湘と呼ばれるらしい。
まずは腹ごしらえと、
到着まもないプラットフォームから電話を入れたら
何たることか、「のんき亭」は本日より3連休。

二番手候補の「相仙」はいまだ呼べど応えず。
こちらは駅の真ん前だから改札を抜けて赴くと、
シャッターに貼り紙1枚。
昨秋に閉業したとのことだった。
電話は使われているので
店は閉めても誰かが棲んでいるらしい。

二球続けて空振り、追い込まれた。
取りあえず、売り切れたらコトだから
「相仙」の隣りの隣り、「東華軒」へ。
すると・・・狙い定めた、
あぶらぼうず伝説がソルド・アウト。
いや、まだこの時間だ、
売切れというよりハナから仕込んでないネ。
稀少なサカナゆえ、入荷ナシもありうる。

肩を落として仕方なく、
炙り金目と小鯵の押寿司(1350円)を購入した。
気分的には三球三振を喫したも同然。
何だよぉ、国府津が金田で、オイラ長嶋かァ。
それもそうだヨ、名称変われど、
国府津はJR、金田は国鉄だったもんネ。

とにかく昼めしを食わねば旅程は前に進まない。
「東華軒」のそのまた隣りに中華屋が1軒。
看板を見上げたら「餃子ショップ」とあり、
呆れるなかれ、それが店名だった。
これじゃダメじゃん。

身の振り方を思案しながら、
そのショップとやらを眺めていた。
おっ、OL風のオネバさんが入っていったゾ。
入れ替わりにオッサンが出て来た。

続いてジイさん&アンちゃんの二人連れが入店。
ふ~ん、けっこう繁盛してるじゃん。
国府津海岸で押寿司食うのもなんだし、
思い切って、いてまえ!

店内はカウンター8席、四人掛けが2卓。
7席と1卓が埋まり、残り1席でもよかったが
あまりに”密”になるせいか、
空いてる四人掛けに促された。
ビールはキリンラガーとアサヒスーパードライ。
好みの銘柄を発注に及んだ。

=つづく=