2020年8月17日月曜日

第2460話 文士の村の焼き鳥丼

本日の当ブログ、
なぜか行間が詰まりに詰まって文字がビッシリ。
いろいろやってみたものの、
今のところ修正不可能であります。
 読みにくいでしょうが
しばし我慢のほど、よろしくお願いします。

ずいぶん昔のことではあるけれど、
大田区・馬込界隈は文壇で活躍した、
何人もの文士たちが好んで棲んだ場所。
J.C.は馬込、田端、阿佐ヶ谷を合わせて
東京三大文化村と勝手に呼んでいる。 

その後、馬込は村から町に変貌を遂げた挙句、
現在の都営浅草線・馬込駅前交差点なんざ、
第二国道と環七がクロスして その殺風景なこと、
極まるところを知らない。

7週間に1度の不動前参り。
例によってまずは腹ごしらえである。
馬込駅A3出口の階段を上がってゆくと
地上に出る前に「天野屋」の袖看板が見えてきた。
本日のターゲットはこの焼き鳥店なのだ。 

ランチメニューは
焼き鳥重 親子丼 ささみづけ丼 生姜焼き定食
以上、4種が一律1000円の大盛りは150円増し。
サッポロの中ジョッキとともに焼き鳥重をお願いした。 

所用時間は10分。
重箱だけでなく、お膳が運ばれ来た。
いろんなものが所狭しと並んでいる。
くきわかめ佃煮風、ささみ・わかめ・きゅうりの和えもの、
茶碗蒸し(鳥・ぎんなん・かまぼこ)、キャベツきゅうりもみ。
茶碗蒸し以外はみなチョコチョコッとー。
 
肝心のお重はというと
もも肉5切れ、うずら玉子2個、 長ねぎ、
しし唐、エリンギ、紅生姜、もみ海苔。
うず玉はともかくも脇役の野菜が多過ぎる。
 ハツでもレバーでも団子でも、何かもう1種、
鳥の部位を入れてくれたらなァと思うことしきり。
食べ進むうちに飽きてきたのだ。

 味噌椀はしじみ。 結果としてこれが一番美味しかった。
その間にもテイクアウトの客が何人も現れる。
村の、もとい、町の人気店ではあるようだ。 

食べ終えてぼんやりと、夜のおすすめボードを眺めた。
つまみは500円の水茄子から900円の鯨ベーコンまで
庶民の手が届く価格帯に収まっている。
ほかには 真鯛昆布〆、いか酒盗和え、いちぢく生ハム巻きなども。

 髪を理するまで時間の余裕があった。
よせばいいのに、中延、戸越銀座を経て
不動前まで歩き通してしまった。
それも炎天下を―。
おかげで牛丼屋のつゆだくみたいに身体が汗だくだヨ。
美容室より銭湯に飛び込みたい気分でありました。

「天野屋」  
 東京都大田区北馬込2-29-15  
 03-3776-6990