2020年8月13日木曜日

第2458話 ふらり毎日通り飲食店街 (その1)

♪   パールカラーの街あかり
  この胸に うけとめて
  甘い風に さそわれて
  泣きながら 歩きましょう

  ふたり 
  揺れて揺られて 流れ流れて
  あなたとなら どこまで
  揺れて揺られて 流れ流れて
  知らない港に 着きたい  ♪

    (作詞:千家和也)

山口百恵の「パールカラーにゆれて」は
1976年9月のリリース。
この頃、日本全国津々浦々、
列島を席巻していたのは「およげたいやきくん」だった。

「パールカラーにゆれて」は
百恵ナンバー中、J.C.のセカンドベスト。
この3ヶ月前には
ベストの「横須賀ストーリー」が世に出ている。

それはそれとして、亀有からの帰途だった。
気持ちは揺れて電車に揺られて
たどり着いたのは知らない港じゃなくって
知ってる巷でありました。

此処は北千住の毎日通り飲食店街。
スナックやバーを中心にコンパクトな店々が
肩を寄せ合いながら共存しており、
女・子どもはドン引きしそうな雰囲気が漂っている。

その片方の入口にある「こうめい」にふらりと入った。
席数10席に満たない、ほとんど立ち飲みみたいな酒場だ。
先客の中高年カップルが入れ替わりに出て行って
店内は単身の男が二人となった。

スーパードライのグラスは(中)と(小)の中間あたり。
つまみメニューから1品、客がお通しとして択ぶシステムだ。

かぶ浅漬け めかぶ納豆 ベーコンポテト だし巻き玉子 
めざし こまい一夜干し ハムカツ 豚生姜焼き ちまき

など、200~350円がほとんどである。
谷中生姜(200円)をチョイスした。
空腹を感じないときにこういう小物はありがたい。

BGMは石川さゆりだろう。
なぜかフランク永井の「君恋し」を歌っている。
と思ったら「雪のふるまちを」に変わった。

=つづく=