都営新宿線に乗って江東区・大島に来た。
此処は“おおしま”と読まずに“おおじま”。
特段、アテはないけれど、
何処か見つけて昼めしにしよう。
さびれ果てた中央銀座商店街に
町中華と町そば屋があるものの、食指は動かず。
駅そばのサンロード中の橋商店街は活気がある。
道筋を往ったり来たりして
入店したのは「武蔵野うどん
麦わら」。
うどんが食べたいんじゃなくて
ほろ酔いセット(980円)に惹かれたのだ。
生ビール、天ぷら3種、蓮根はさみ揚げ、
カリ揚げもんじゃ、小鉢のラインナップ。
一も二もなく発注したらカリ揚げもんじゃは
ソース味・カレー味から択べると
お運びのオバちゃんが言うので
得体の知れないものながらソースでお願い。
初めに黒ラベルの中ジョッキと
小鉢の菜花おひたしがサーヴされた。
花がつおの掛かった菜花は量もたっぷり。
続いて蓮根ともんじゃ。
細い春巻き状のカリ揚げは中のもんじゃがトロ~リ。
なるほど、こういうことか―。
天ぷらはピーマン・にんじん・かぼちゃ。
いわゆる精進揚げだった。
ヒマラヤかアンデスかピンクの塩が添えられる。
中ジョッキをお替わりし、
充実したランチタイムを過ごす。
これで満ち足りたが、うどん屋に来て
うどんを食べないのも何だかなァ。
ちょうどオネエさんが昼のラストを取りに来た。
注文ナシは素っ気ないので、ざるうどんを―。
いや、武蔵野うどんはぶっといなァ。
これは知っていた。
ちょうど1年前、
大泉学園の「長谷川」でいただいた。
コシがすこぶる強く、歯を押し返してくる。
伊勢うどんも太いが歯ざわりは対極にある
甘みのある濃いめのつゆ。
薬味は刻みねぎ、大根おろし、おろし生姜。
根気よく噛んでいると
滋味が湧き出るうどんとの相性は良好。
揚げ物主体のつまみも揃い、
次回は稚鮎天ぷらか小アジ南蛮漬けで晩酌を―。
そんな気にさせる「麦わら」でした。
小川知子が「初恋のひと」の2番を歌い出したが
今回は自粛しときます。
浪花の小姑がそろそろ堪忍袋の緒を
プッツンさせそうな予感がありますんで―。
「武蔵野うどん 麦わら」
東京都江東区大島6-27-6
03-5875-1230