「ハチロー」をあとにして食後の散歩。
外苑西通りの交差点に出た。
右折して広尾駅方面へ。
昭和の匂いの残る広尾の商店街を歩く。
鮮魚店「福田屋」が
直営する食堂ともども健在だ。
一時期、閉じたと聞き及んでいたけれど。
有栖川宮記念公園にやって来た。
池畔を一周しようか・・・。
いや、その雨に在留外国人に人気のスーパー、
「NATIONAL AZABU」に立ち寄ろう。
ずいぶん久しぶりで10年は来ていない。
最後に訪れた際、ステーキ用の
冷凍バッファロー(アメリカ野牛)肉を
買うべきか見送るべきか、悩んだ記憶がよみがえる。
野牛の美味さは和牛を超えるものがあるからネ。
殊に深紅の赤身は最高だ。
でも、その後あちこち寄るので断念したのだった。
此度は CAPE GRIM PASTURE FED BEEF に興味津々。
何だ! そりや? ってか?
オーストラリア大陸の南東端に
チョコンとあるタスマニア島。
そのグリム岬の牧草地で飼育された牛の肉のこと。
GRASS FED の最高級品だという。
思い起こすのは1995年春。
アルゼンチンの首都・ブエノスアイレスに
1週間ほど一人旅をした。
現地の料理に飽きてきて日本料理屋を訪れた。
すき焼きを独りつつきながら
日本人の店主との会話。
「牛肉が美味いですねェ」
「そうでしょう、牛は若くて柔らかい草を
たっぷり食ってるからネ」
「若い草?」
「うん、アルファルファみたいなヤツ」
「ええ~っ、そんなのあるんすか?」
「アルよ、アルよ、アルゼンチン!」
そうか、こりゃタスマニアも試したい。
ただ、ステーキ用のサーロインとか
リブアイとかデカい切身ばかり。
すると数パック、
YAKINIKUのラベルを貼られた、
スライスがあり、これならと購入。
有栖川宮記念公園を散策し、
かつてのテレ朝通りをヒルズへ抜け、
けやき坂を下って麻布十番商店街。
前週に続いて牛肉をぶら下げてるため、
都営大江戸線に乗った。
御徒町の行きつけで生ビールを2杯飲んで帰ろう。
家に焼肉のタレはなく、塩・コショウのバタ焼き。
途中、生醤油・練辛子で味変。
部位はモモだろうか?
数日前のカイノミほどでなくとも実に美味。
オージー・ビーフ、侮り難し。
「NATIONAL AZABU」
東京都港区南麻布4-5-2
03-3442-3181