2022年6月2日木曜日

第3028話 百反通りの さんごセット

品川区・戸越となれば、第一感は戸越銀座。
全国に数多ある、ナントカ銀座のハシリだ。
長~い戸越銀座の東側、
その北をほぼ平行して走るのが百反通り。

かつて段差のあった道筋は百段通りと呼ばれたが
段々をスロープに替えて百反通りとなった。
以前は隆盛を誇った商店街も
今じゃどちらかと言うと住宅街。
中小のマンションがズラリ立ち並んでいる。

JR大崎駅に近い、
通りの入口に近づくと飲食店がちらほら。
つけめんの超人気店「六厘舎」発祥の地は此処だ。
明電舎のおひざ元だから六厘舎にしたのかな?

今回、おジャマしたのは
百反通り中ほどの「さんご」。
夜は様相を異にしようが
酒場より食堂という印象、まっ、昼だしネ。
店主夫婦と息子夫婦(?)にバイトの娘。
5人体制である。

ビールはキリンラガー中瓶のみ、生はない。
見送らずに所望した。
おびただしい数の定食類が並ぶが
メインの献立は4通り。

さんごセット(ハンバーグ・べーコンエッグ)
Aセット(ポークソテー・あじフライ)
Bセット(鳥唐揚げ・串かつ)
フライ盛りセット(海老・いか・ホタテ)

揚げ物が幅を利かせている。
自分で組合わせを択べるなら
ポークソテー&いかフライの気分だった。
最初で最後になるやも知れず、
タイトルロールのさんごセットを
半ライスで発注に及ぶ。

ハンバーグはごくフツー。
デミグラスがやや緩くパンチに欠けた。
ベーコンエッグは玉子の状態がいい感じ。
キャベツ・レタス・ケチャスパが添えられ、
味噌汁はわかめで新香はナシ。

店内に独り取り残され、
バイトのコの賄いが用意されたりもしたので
ピッチを速めて食べ終える。
お勘定は1380円也。

百反通りを突き抜け、大崎駅方面への曲がり角。
長い行列が近隣に迷惑を掛けたため、
閉店を余儀なくされた「六厘舎」が
角にできた大崎ウィズシティに入居していた。

様子を見ようと思ったものの、やめといた。
以前も今後も利用するつもりがないからネ。
つけめんには関わりのねェ、あっしでござんす。

「さんご」
 東京都品川区西品川3-6-3
 03-3491-9514