2023年8月22日火曜日

第3345話 2本のエビの存在感 (その2)

千駄木2丁目の裏路地にひっそり佇む「小松庵」。
ミニかき揚げ丼そば付きが調った。
一番に目を惹いたのは
ミニかき揚げ丼の主役とも言える、
1本の立派なエビ天だった。
ブラック・タイガーだろうか?
ひと昔前なら大正海老と呼ばれたサイズだ。

あとは野菜天が盛りだくさん。
なす・にんじん・ピーマン・蓮根・かぼちゃ。
かき揚げの姿はない。
エビと野菜だけでなぜかき揚げ丼なのか
さっぱりわからない。

そしてエラいのが添えられたお新香。
きゅうり&大根の分厚いぬか漬けが2切れづつ。
そこにたくあんが3切れ加わる。
さすがにミニ丼だからごはんの量は少ない。
J.C.なんか、新香だけでごはんを食べ切れちゃうヨ。

小さなもりそばから食べ始めた。
何の変哲もないごくフツーの味わい。
池之端の行きつけにはそばもつゆも遠く及ばない。
そばを食べ終えてドンブリに挑んだ。

何といってもエビ天がスゴい。
ただ大きいだけではない。
身が締まってミッシリ。
とても良質な海老を使用していることが判る。
このエビ入り天丼だけでも
1100円の元はじゅうぶんい取れよう。

食べ終えて思う。
今日の海老はたまたま良かったんだろうか?
いつもこんなのが出て来るんだろうか?
ミニ天丼にすれば
野菜の代わりにエビ2本となる。
そんなんで元が取れるのか?

確かめねばならない。
これが真面目なブロギストのツラいところで
いい加減なことは書けないのだ。
よって翌週、再訪してミニ天丼そば付きを通した。

よっ、来ました、来ました、立派なヤツがー。
ミニ天丼とは思えぬ迫力で
2本の海老の存在感に圧倒される。
浅草あたりで食べたら
1500円は下らないんじゃないのかな。

海老好きにはたまらんだろう。
大の海老好き、さんとも・O戸サンなんか
欣喜雀躍するに違いない。
2本のエビに1本とられた気がしたものです。

「小松庵」
 東京都文京区千駄木2-47-1
 03-3827-7770