2026年9月5日土曜日

第4169話 歓びアーカイブ 第36回

今日のアーカイブは
作話の「動坂 ときわ」つながりで
駒込アザレア通りの「ときわ」です。
最近、味が落ちたような気が
しないでもないけれど
12年前は好きでした。

2014年11月20日木曜日

第973話 都内に「ときわ」は数あれど (その3)

駒込アザレア通りの「食堂 ときわ」。
突き出しのコンポテだけで
ビール大瓶が空いてしまった。
コンビーフ入りポテサラである。

この店は千葉県産 SPF 豚使用の
ロースカツがウリだが
そんなモンを食べちゃったら
あとがどうにもならない。
胃袋のちぢかまった、
老頭児(ロートル)はつらいよ。

ぼんやり店内を眺めていると
若い客は酒も飲まずに黙々と
ロースカツ定食を頬張っている。
いいねェ、Oh, Young men !

お願いした肴はホヤである。
三陸の海の幸、ホヤの塩辛である。
朱鷺色、鮮やかなり!
アザレアのホヤはアザやかであった。
必然的に日本酒が欲しくなり、
小さな徳利を上燗でお願い。
ついでにらっきょうも頼んだ。

 燗酒にホヤとらっきょの浮世かな

テヘッ、句のデキ稚拙なれどもいい気分。
独りごちていると、M鷹サンが現れた。
意外に早い到着じゃないかー。
心なしかまなじりに疲労の色が濃い。
遅れてきた青年ならぬ、
遅れてきた中年である。
大江健三郎のあの小説も
読むには読んだがストーリーは
きれいサッパリ忘却の彼方に消えた。

グラスを合わせ、近況を報告し合ったあと、
相方はいきなり肉野菜炒めを注文。
おう、いいとも、疲れてるんだねェ、
身体が野菜を求めてるんだねェ。
見るからに健康的 
中華屋のソレとは微妙に装いを異にする。
特徴は各種野菜のバランスのよさ。
ニラがうれしい、ナスが珍しい。
雑な中華屋なんぞに行ったら
廉価でカサの出るキャベツと
モヤシばっかりなんてケースが少なくない。
豚小間も薄切りではなく、
小塊というのがユニーク。
都内に数ある「ときわ」でも
駒込店は指折りの1軒だ。

もう一品はつぼ鯛の一夜干し。
大根おろしは必要不可欠
つぼ鯛はここ10年くらい脚光を
浴びている魚種で、ほとんどの場合が
一夜干しか、粕漬け・西京漬けになる。
北海道辺りでも獲れるようだが
一大産地は太平洋のミッドウェー。
日米海戦の転機となった、
あのミッドウェーだ。
連合艦隊の艦船が海底に空しくねむる海域で
獲れたサカナを肴に一しきり酒盃を交わす。

2軒目は駒込からそう遠くない、
動坂下のスナック「K」。
久しぶりに軍歌でも歌うとするかの?

=おしまい=

「食堂 ときわ」
 東京都北区田端4-1-1
 03-3824-6070

=本日追記=
最近は動坂と町屋駅の「ときわ」に
行く先が二分されていますが
都内各所の「ときわ」には
本当にお世話になりました
ずいぶんお金も使いました。
”ときわ金なり” ってネ。