2015年11月5日木曜日

第1223話 YOKOHAMA is Beautiful ! (その7)

横浜の山下公園で船を見ながら語らい、
しばし過ごしたあとである。
吉幾三の名曲「横浜」の歌詞の通りに

 ♪   夕陽が傾く 横浜桟橋
   海鳥鳴いてよ 私と一緒に ♪

時は流れてそんな情景となった。
いつまでも公園でのんびりとしていられない。
一日のうちで一番好きな時間帯がやってきた。
今宵は何処で飲もうか・・・。

手っ取り早いのはすぐ隣りにロケートする中華街ながら
どうもチャイナタウンのチャイニーズはいま一つ満足度が低い。
関内駅への道筋に何軒か心当たりはあるものの、
さっき歩いてきた道をそのまま戻るのはシャクだ。

やはりここは横浜の浅草、
美空ひばり所縁(ゆかり)の街、野毛に繰り出すしかあるまい。
それが最善のチョイスであろうヨ。

でもって相方と薄暮の街を歩き始める。
神奈川県庁の手前あたりかな・・・
いきなり声を掛けられた。

「オッカザワさ~ん!」
「エッ?」
ちょいと間が空いて
声の主がこちらに向かって速足。
「A子ですっ!」
「おぉ、A子かっ!」

どことなく劇画、あいや、漫画チックだネ。
ともあれ、バッタリ出会ったのは
元部下のA子だったぞなもし。

何年ぶりの再会だろうか・・・。
そうだ、このブログでも紹介したことがあった。
探し当てたのでおヒマでしたらどうぞ!
http://ikiru-yorokobi.blogspot.jp/2012/03/273.html

おおよそ3年半ぶりになる。
とにかくあまりの偶然に法要、
もとい、抱擁まではしなかったが握手はした。
そしてその直後の発言にビックリだ。

「オカザワさんはこれから野毛で飲むんでしょ?」
まさにピンポ~ン!であった。
何で判るんかいな。
コイツは超能力の持ち主かいな。

我に返ってよくよく背後を見れば、彼女は三人連れだった。

=つづく=