20世紀最高のディーヴァ(歌姫)と誰もが認める、
マリア・カラスはギリシャ系米国人。
生まれはニューヨーク・クイーンズのギリシャ人街である。
マンハッタンからクイーンズボロー・ブリッジを渡り、
道なりに左折してゆけば、ほどなく到着の近場だ。
近いといってもさすがに徒歩ではなくクルマでネ。
J.C.は橋のすぐそば(橋の下に非ず)に棲息していたこともあり、
ギリシャ料理を食べたくなると、気軽に愛車を走らせた。
何せ10分掛からないんだもんネ。
橋の下では島全体が医療施設といってはばからない、
ルーズベルト・アイランドがイースト・リバーに浮かんでいる。
この島へはセカンド・アヴェニュー(二番街)から
ケーブルカーを利用しないと行き着けない。
すでに20年も以前のTVドラマ、
「ニューヨーク恋物語PARTⅡ」にはたびたび登場した。
確か、高島政宏か三田寛子が棲んでいたハズ。
さて、グリーク・ディストリクトには当然、
グリーク・レストランが目白押し。
本来、J.C.はギリシャよりトルコの料理が好きだが
魚介類となると海洋国、もとい、海運国・ギリシャに一日の長がある。
ちなみにカラスの二番目の夫(事実上の)は海運王・オナシス。
そしてJ.F.ケネディ大統領夫人だった、
ジャクリーンの二番目の夫もオナシス。
サングラスのおとっつぁんは莫大な財力をもって
超セレブなレディを渡り歩いた感、否めず。
おっと、ハナシが脇道にそれると、
とどまるところを知らない自分を反省!
映画「永遠のマリア・カラス」は
カラス晩年の隠遁生活を中心に綴られる。
おのれの人生をはかなんだカラスはパリに逼塞(ひっそく)しており、
私生活でも親しかったゼッフィレッリ監督が
あえてその暗い影に光を当てた。
史実を多少フォローしてはいるものの、
ほとんどがゼッフィレッリの想像に基づく創作である。
カラスを演じたフランス女優、ファニー・アルダンの演技が輝かしい。
殊にジョルジュ・ビゼーのフレンチオペラ、「カルメン」のシーンは圧巻。
今のカラスの映像に絶頂期の声をかぶせて
映像化を目論むプロデューサーが主張する。
世界でもっとも人気のあるオペラは「カルメン」であると―。
それをかつて貴方(カラス)はただの一度も演じてないと―。
フ~ム、そんなものかいな。
1990年代、メトロポリタン・オペラハウスに足繁く通った。
アメリカン、いや、少なくともニューヨーカーの間で
絶大な人気を誇った演目はプッチーニの「ラ・ボエーム」と
モーツァルトの「魔笛」が双璧だった。
これはメトの広報担当お二人に聞いたハナシだから間違いはない。
あれから20年を経た現在ははたしてどうであろう。
=つづく=
マリア・カラスはギリシャ系米国人。
生まれはニューヨーク・クイーンズのギリシャ人街である。
マンハッタンからクイーンズボロー・ブリッジを渡り、
道なりに左折してゆけば、ほどなく到着の近場だ。
近いといってもさすがに徒歩ではなくクルマでネ。
J.C.は橋のすぐそば(橋の下に非ず)に棲息していたこともあり、
ギリシャ料理を食べたくなると、気軽に愛車を走らせた。
何せ10分掛からないんだもんネ。
橋の下では島全体が医療施設といってはばからない、
ルーズベルト・アイランドがイースト・リバーに浮かんでいる。
この島へはセカンド・アヴェニュー(二番街)から
ケーブルカーを利用しないと行き着けない。
すでに20年も以前のTVドラマ、
「ニューヨーク恋物語PARTⅡ」にはたびたび登場した。
確か、高島政宏か三田寛子が棲んでいたハズ。
さて、グリーク・ディストリクトには当然、
グリーク・レストランが目白押し。
本来、J.C.はギリシャよりトルコの料理が好きだが
魚介類となると海洋国、もとい、海運国・ギリシャに一日の長がある。
ちなみにカラスの二番目の夫(事実上の)は海運王・オナシス。
そしてJ.F.ケネディ大統領夫人だった、
ジャクリーンの二番目の夫もオナシス。
サングラスのおとっつぁんは莫大な財力をもって
超セレブなレディを渡り歩いた感、否めず。
おっと、ハナシが脇道にそれると、
とどまるところを知らない自分を反省!
映画「永遠のマリア・カラス」は
カラス晩年の隠遁生活を中心に綴られる。
おのれの人生をはかなんだカラスはパリに逼塞(ひっそく)しており、
私生活でも親しかったゼッフィレッリ監督が
あえてその暗い影に光を当てた。
史実を多少フォローしてはいるものの、
ほとんどがゼッフィレッリの想像に基づく創作である。
カラスを演じたフランス女優、ファニー・アルダンの演技が輝かしい。
殊にジョルジュ・ビゼーのフレンチオペラ、「カルメン」のシーンは圧巻。
今のカラスの映像に絶頂期の声をかぶせて
映像化を目論むプロデューサーが主張する。
世界でもっとも人気のあるオペラは「カルメン」であると―。
それをかつて貴方(カラス)はただの一度も演じてないと―。
フ~ム、そんなものかいな。
1990年代、メトロポリタン・オペラハウスに足繁く通った。
アメリカン、いや、少なくともニューヨーカーの間で
絶大な人気を誇った演目はプッチーニの「ラ・ボエーム」と
モーツァルトの「魔笛」が双璧だった。
これはメトの広報担当お二人に聞いたハナシだから間違いはない。
あれから20年を経た現在ははたしてどうであろう。
=つづく=