2014年12月5日金曜日

第984話 こち亀タウン再訪 (その2)

北千住に寄り道したあと、
綾瀬駅南口にJ.C.オカザワの姿を見ることができた。
ベツに見たくもないってか? 
はい、ハイ。

実は前話で紹介させてもらった、
I川サンのメールにも登場した「綾瀬飯店」に立ち寄ったのだ。
あっさりとしていながらも旨みじゅうぶんのラーメンが食べたくて―。
この次に訪問する亀有は「栄楽飯店」のそれと、
食べ比べてみたくもあったからネ。

「綾瀬飯店」のラーメンは相変わらずの美味しさ。
心なしか頬の緩みを感じつついただいた。
見るからにシンプルなラーメン
ルックスはラーメンというより支那そばのそれである。
支那なんて呼んじゃいけないと指摘されてしかるべきながら
NHKのニュースでさえ、
東シナ海、南シナ海を連発してはばからないから何を臆することがあろう。
文句があるならいつでもお相手つかまつりますヨ、
習近平国家主席さんよっ!

そうしてこうして、やっとこさ隣り駅の亀有に到着した。
I川サンのおっしゃる通り、駅から歩くこと15分余り、
入店した「栄楽飯店」は予想に反して先客ゼロだった。
やはり出前中心なんでしょうな。

おもむろに菜譜に目を通すと、
つまみというか、小皿というか、とにかくその類いがほとんどない。
ここは晩飯にはよくとも、晩酌には向かない店である。
いざ、ラーメンを注文しようと思ってはみたものの、
歳はとりたくないもんですネ、
もう8割方、マイ・ストマックは満たされてしまっていた。
こんなときに自分の老いを痛感する。

いや、困った、マジで困った。
別腹のビールはまだまだ入るのに固形物は苦しいんだ。
綾瀬と亀有の”ラーメン食べ比べ”は早くも頓挫してしまった。
ビールだけではお店に礼を失することになる。
苦肉の策でエスケープしたのが餃子、
お願いしたのは、しそ餃子だった。
緑色はニラでなくシソ
むぐ、ムグ・・・ふむ、フム・・・
ややっ、コイツは悪くありませんゾ。
何と言おうか、手造り感を
直接フリーキックでズドンと決められた感あり。

完食してこれなら何とかラーメンまでイケるんじゃないかと、
失いかけた自信を取り戻しかけたのだった。
ところが思ったのもつかの間、やっぱりダメでござった。
老兵は死なず、ただ消え去るのみでありました。

=つづく=

「綾瀬飯店」
 東京都足立区綾瀬2-23-20
  03-3603-9948