2014年12月25日木曜日

第998話 北の横丁をさすらう (その6)

みちのく・仙台でこの日は1日フリー。
二日酔いもはなく、それでもゆっくり休んで昼めしに出た。
前日に会ったFサンご推奨の店を目指す。
精肉店直営の牛肉料理屋は
仙台牛を良心的な価格で提供しているとのこと。
お昼のすきやき膳が千円だというのだ。
もっともこの値じゃ銘柄牛というわけにはいかんだろうがネ。

めったに昼からすき焼きを食べる機会はないが
手頃な値付けからして牛肉がどっさり出てくるハズもなく、
軽い気持ちで暖簾をくぐった。
1本のビールの肴とすればよい。

ほう、やはり「すき焼・割烹かとう」は人気なのだネ。
どうにか席を確保したものの、
入れ替わり立ち代わり、ひっきりなしに人が出入りする。
着席した8人掛けのテーブルはハナから単身客の相席用らしい。

仙台名物・牛タン焼きセット 1500円
冷やしゃぶセット 1800円
人気の逸品 牛ステーキ重 2500円

う~ん、それなりの値段が付いてるねェ。
価格は外税につき、プラス8%になる。
さすがに仙台牛のステーキは7~8000円出さなきゃ口に入らない。
すきやき膳にしたって(並)と(上)があり、1000円と1500円だ。
お願いしたのは(並)、それにビール(600円)。
計1600円の支払いだから(上)の客より費消金額は上、
これで肩身の狭い思いをする必要はなくなった、エヘン!

あまり時間を掛けずにすきやき膳が到着。
そこそこの量がある
肉にきれいなサシが入っているのじゃないけれど、
一応、霜降り風ではある。

さて、すき焼きなんだから
肉を生玉子にくぐらせていただきましょうと鍋の周辺を見やると、
ありゃりゃ、目についたのはコレだった。
何とうずらの生玉子がチョコンと鎮座
フフッ、思わず笑みがもれてしまう。
急遽、生玉子(ニワトリの)をお願いの巻だ。
ちなみに写真は白飯・味噌椀(油揚げ・わかめ・三つ葉)・
実山椒入り昆布佃煮・高菜漬である。

牛肉も野菜類も美味しかったし、昆布山椒もけっこうだった。
ただ、気になったのはごはん。
量は若者の胃袋を満たせるほどながら炊きムラを感じた。
銘柄はひとめぼれだろうが、この点だけは改善を求めたい。

店を出たのは13時過ぎ。
この時点で (今晩、どこで飲もうかな?) そう考え始めていた自分。

=つづく=

「すき焼・割烹かとう」
 宮城県仙台市青葉区上杉1-14-20 
  022-225-4129