フォワグラのムースに懐かしさは覚えないが
シュリンプ・カクテルはとことん懐かしい。
かつて幾度口にしたか数えきれないくらいだ。
レモンとレフォール(西洋わさび)の利いた、
ケチャップベースのカクテルソースは
往時のままの風味を醸していた。
お次はコンソメ・ミルファンティ。
玉子と粉チーズ入りのスープだ。
以前は100%ビーフの純粋なコンソメで
その面影は残されているものの、
いわゆる洋風かき玉に堕している。
今どき真っ当なビーフコンソメを供する、
ホテルやレストランはきわめてまれだろう。
かく言うJ.C.も本格的なコンソメにめぐり逢ったのは
マンハッタン52丁目のレストラン「Four Seasons」だった。
かれこれ20年近くも以前のことである。
ここではアメリカ野牛のフィレステーキもいただいた。
その美味たるや筆舌につくし難し。
芝公園に戻ろう。
いよいよ中華飯店「満楼日園」が誇る海老チリである。
鮨屋の醤油皿みたいなところに2尾だけというのもねェ。
もっともわれわれはお替わりして4尾づついただいた。
お味のほうはまことにけっこう。
たっぷりの刻みねぎが決め手となっている。
片栗粉のトロみが勝ちすぎてデレッとした海老チリなんか食べたかないもん。
ちょいとばかり順序が前後したが
典型的な冷前菜、スモークサーモンに戻る。
スモークサーモンの美味しさに目覚めている。
とんまな鮨屋が生サーモンなんかやり出すから
若いカップルなんぞ、そっちに目が行って
本物の美味が脇に追いやられてしまうのだ。
嘆かわしい。
サーモンに続いては金目鯛である。
ここで面白いものを見つけた。
ふた月ほど前、堀切菖蒲園の「きよし」で遭遇し、
あまりに久方ぶりだったため、
食べたくもないのに注文した小品である。
=つづく=
シュリンプ・カクテルはとことん懐かしい。
かつて幾度口にしたか数えきれないくらいだ。
レモンとレフォール(西洋わさび)の利いた、
ケチャップベースのカクテルソースは
往時のままの風味を醸していた。
お次はコンソメ・ミルファンティ。
玉子と粉チーズ入りのスープだ。
以前は100%ビーフの純粋なコンソメで
その面影は残されているものの、
いわゆる洋風かき玉に堕している。
今どき真っ当なビーフコンソメを供する、
ホテルやレストランはきわめてまれだろう。
かく言うJ.C.も本格的なコンソメにめぐり逢ったのは
マンハッタン52丁目のレストラン「Four Seasons」だった。
かれこれ20年近くも以前のことである。
ここではアメリカ野牛のフィレステーキもいただいた。
その美味たるや筆舌につくし難し。
芝公園に戻ろう。
いよいよ中華飯店「満楼日園」が誇る海老チリである。
なぜか小皿に2尾のみ
おそらく食べ残しのロスを防ぐためだろうが鮨屋の醤油皿みたいなところに2尾だけというのもねェ。
もっともわれわれはお替わりして4尾づついただいた。
お味のほうはまことにけっこう。
たっぷりの刻みねぎが決め手となっている。
片栗粉のトロみが勝ちすぎてデレッとした海老チリなんか食べたかないもん。
ちょいとばかり順序が前後したが
典型的な冷前菜、スモークサーモンに戻る。
一粒のケッパーにサワークリームも少々
この歳になって再び、スモークサーモンの美味しさに目覚めている。
とんまな鮨屋が生サーモンなんかやり出すから
若いカップルなんぞ、そっちに目が行って
本物の美味が脇に追いやられてしまうのだ。
嘆かわしい。
サーモンに続いては金目鯛である。
根菜との炊き合わせ
まずまずながら少々火の通りが強いかな。ここで面白いものを見つけた。
ふた月ほど前、堀切菖蒲園の「きよし」で遭遇し、
あまりに久方ぶりだったため、
食べたくもないのに注文した小品である。
=つづく=