道灌山の「稲毛屋」にてT田サンと旧交を温めているのだけれど、
またもや脱線の巻である。
とにかくお呼ばれしたお宅で
料理自慢の奥方の手料理をいただいている。
3品目のぬたに気落ちしていたのである。
ところが・・・であった。
何の変哲もないぬたがトンデモない美味なのだ。
一見、青ねぎのぬた風だったがワケギ(分葱)だろうか?
いや、もっとずっと細身にしてデリケート、
これはアサツキ(浅葱)に違いない。
訊ねると、やはりそうでありました。
辛子酢味噌の塩梅もよろしく、
ふ~ん、奥さんやるじゃないの、そう思ったことでした。
似たようなネギの仲間に万能ネギや鴨頭ネギなどがあるが
アサツキは抜群の食味と食感を擁している。
以来、アサツキのぬたは大好物になったのでした。
ありがとうネ、奥さん!
「稲毛屋」に戻りましょう。
芋焼酎・佐藤 黒の合いの手にJ.C.が選んだのは
九条ネギのぬただった。
美味しさはアサツキに及ばない。
及ばないが滋味に富んで、何よりも芋焼酎にピタリと寄り添った。
賢明な選択だったと言えよう。
さらにもう1品。
今度は相方がチョイスする。
品名から想像したのは薄い黄緑色の皮を持つ瓜が
白い酒粕をまとって現れる姿、少々鼻白むものの、
奈良漬は大好きだからこれはこれでよかろうという気になった。
でもやっぱり酒粕には日本酒であろう。
再び清酒に舞い戻る。
その名を聞き及んではいたが味わったことのない奈良萬を見つけ、
奈良漬には奈良萬でしょ、今飲むしかないでしょ、意見の一致をみる。
ほのかな甘みを蓄えた福島・喜多方の酒は白瓜とシンクロナイズ。
瓜をカリッとやって一口含むと奈良萬の甘味が打ち消された。
そんなこんなで二人ともやや酩酊気味、
頃合いもよかろうと、うな丼の調整をお願いした。
注文が入ってから、焼き・蒸し・焼きの過程を踏むのではなくとも、
うなぎには多少の時間を要する。
自制心を失った二人は奈良萬のお替わりに走ったのでした。
=つづく=
またもや脱線の巻である。
とにかくお呼ばれしたお宅で
料理自慢の奥方の手料理をいただいている。
3品目のぬたに気落ちしていたのである。
ところが・・・であった。
何の変哲もないぬたがトンデモない美味なのだ。
一見、青ねぎのぬた風だったがワケギ(分葱)だろうか?
いや、もっとずっと細身にしてデリケート、
これはアサツキ(浅葱)に違いない。
訊ねると、やはりそうでありました。
辛子酢味噌の塩梅もよろしく、
ふ~ん、奥さんやるじゃないの、そう思ったことでした。
似たようなネギの仲間に万能ネギや鴨頭ネギなどがあるが
アサツキは抜群の食味と食感を擁している。
以来、アサツキのぬたは大好物になったのでした。
ありがとうネ、奥さん!
「稲毛屋」に戻りましょう。
芋焼酎・佐藤 黒の合いの手にJ.C.が選んだのは
九条ネギのぬただった。
アサツキよりもずっと大ぶり
九条ネギを愛でてやまない上方の人々には申し訳ないけれど、美味しさはアサツキに及ばない。
及ばないが滋味に富んで、何よりも芋焼酎にピタリと寄り添った。
賢明な選択だったと言えよう。
さらにもう1品。
今度は相方がチョイスする。
どう見ても奈良漬ですな
品書きには白瓜の粕漬とあった。品名から想像したのは薄い黄緑色の皮を持つ瓜が
白い酒粕をまとって現れる姿、少々鼻白むものの、
奈良漬は大好きだからこれはこれでよかろうという気になった。
でもやっぱり酒粕には日本酒であろう。
再び清酒に舞い戻る。
その名を聞き及んではいたが味わったことのない奈良萬を見つけ、
奈良漬には奈良萬でしょ、今飲むしかないでしょ、意見の一致をみる。
ほのかな甘みを蓄えた福島・喜多方の酒は白瓜とシンクロナイズ。
瓜をカリッとやって一口含むと奈良萬の甘味が打ち消された。
そんなこんなで二人ともやや酩酊気味、
頃合いもよかろうと、うな丼の調整をお願いした。
注文が入ってから、焼き・蒸し・焼きの過程を踏むのではなくとも、
うなぎには多少の時間を要する。
自制心を失った二人は奈良萬のお替わりに走ったのでした。
=つづく=