サザンのアルバム「人気者で行こう」はクルマの中でよく聴いた。
当時はシンガポールに赴任中で、確か大丸だったかな?
デパート内のショップでカセットテープを買ったのだった。
日本円に換算して数百円だったから
どこぞの国が不法コピーした海賊版に相違ない。
フランク永井・小林旭・赤木圭一郎・クールファイブ・
小柳ルミ子・郷ひろみ・野口五郎・細川たかし・中島みゆき、
安さに任せて見さかいなく、
なんでんかんでん買い集めたものだった。
まったく節操がないネ。
「人気者で行こう」は別段、名曲の宝庫というのではない。
「メリケン情緒は涙のカラー」のほかには
「ミス・ブランニュー・デイ」と「シャボン」が目立つ程度で
あとはほとんど記憶にとどまらず、もはや忘却の彼方である。
前話でお願いしたチャイナタウンと BUND HOTEL を
覚えておいていただけただろうか?
BUND HOTEL はかつて
横浜の港の見える丘公園の直下にあったクラシカルなホテル。
1999年に取り壊されてしまい、
現在は同じ場所にドン・キホーテが建っている。
大田区・大森にあった、
マイ・フェイヴァリット・デパートメント・ストア、
「ダイシン百貨店」もいつの間にかドン・キホーテに
取って代わられている。
べつにドンキに恨みはないけれど、やっぱりちょいと恨めしい。
五木ひろしの「よこはま・たそがれ」の一番、
”ホテルの小部屋”は作詞家の山口洋子が
BUND HOTELをイメージして書いたというのが通説。
ひょっとしたら彼女は愛する人とここで一夜を過ごしたあと、
そのまま小部屋で詞を書いたのかもしれない。
往時、ホテルの最上階にはクラブ「シェルルーム」があって
支配人は横浜出身のヨーデル歌手、ウイリー沖山が務めていた。
いしだあゆみの「ブルー・ライト・ヨコハマ」は
このクラブの青いネオンサインがモチーフになったそうだ。
もっとも作詞の橋本淳に訊いてみなきゃ真相は判らんがネ。
当ホテルにその後オープンした、
ライブハウス「シェルガーデン」には
サザン自身を始め、TUBEや尾崎豊も出演している。
上手くもないJ.C.がカラオケで歌うナンバーに
赤木圭一郎の「霧笛が俺を呼んでいる」がある。
1960年に日活が製作した同名映画の主題歌だ。
それほど好きな曲ではないが
画面の映像を観たいからこその選曲。
トニーこと圭一郎はもちろん、芦川いづみ、葉山良二、
それに何といっても幼かりし吉永小百合に逢えるのが嬉しい。
=つづく=
当時はシンガポールに赴任中で、確か大丸だったかな?
デパート内のショップでカセットテープを買ったのだった。
日本円に換算して数百円だったから
どこぞの国が不法コピーした海賊版に相違ない。
フランク永井・小林旭・赤木圭一郎・クールファイブ・
小柳ルミ子・郷ひろみ・野口五郎・細川たかし・中島みゆき、
安さに任せて見さかいなく、
なんでんかんでん買い集めたものだった。
まったく節操がないネ。
「人気者で行こう」は別段、名曲の宝庫というのではない。
「メリケン情緒は涙のカラー」のほかには
「ミス・ブランニュー・デイ」と「シャボン」が目立つ程度で
あとはほとんど記憶にとどまらず、もはや忘却の彼方である。
前話でお願いしたチャイナタウンと BUND HOTEL を
覚えておいていただけただろうか?
BUND HOTEL はかつて
横浜の港の見える丘公園の直下にあったクラシカルなホテル。
1999年に取り壊されてしまい、
現在は同じ場所にドン・キホーテが建っている。
大田区・大森にあった、
マイ・フェイヴァリット・デパートメント・ストア、
「ダイシン百貨店」もいつの間にかドン・キホーテに
取って代わられている。
べつにドンキに恨みはないけれど、やっぱりちょいと恨めしい。
五木ひろしの「よこはま・たそがれ」の一番、
”ホテルの小部屋”は作詞家の山口洋子が
BUND HOTELをイメージして書いたというのが通説。
ひょっとしたら彼女は愛する人とここで一夜を過ごしたあと、
そのまま小部屋で詞を書いたのかもしれない。
往時、ホテルの最上階にはクラブ「シェルルーム」があって
支配人は横浜出身のヨーデル歌手、ウイリー沖山が務めていた。
いしだあゆみの「ブルー・ライト・ヨコハマ」は
このクラブの青いネオンサインがモチーフになったそうだ。
もっとも作詞の橋本淳に訊いてみなきゃ真相は判らんがネ。
当ホテルにその後オープンした、
ライブハウス「シェルガーデン」には
サザン自身を始め、TUBEや尾崎豊も出演している。
上手くもないJ.C.がカラオケで歌うナンバーに
赤木圭一郎の「霧笛が俺を呼んでいる」がある。
1960年に日活が製作した同名映画の主題歌だ。
それほど好きな曲ではないが
画面の映像を観たいからこその選曲。
トニーこと圭一郎はもちろん、芦川いづみ、葉山良二、
それに何といっても幼かりし吉永小百合に逢えるのが嬉しい。
=つづく=