湯島天神下と上野広小路を結ぶ春日通り。
年初にはこの界隈でちょいとしたランチ難民になった。
その際は「我流担々麺 竹子」の支那麺に
窮地を救われたのだった。
「竹子」の真裏辺りに
”奥様公認酒場”を謳う「岩手屋」がある。
ずっと以前から存在を認知していたものの、
謳い文句にちと胡散臭さを感じたため、
利用したことはなかった。
ドン引きというのじゃないが何だかなァ・・・。
そんな感じ。
ある夜、のみとも・O戸サンと
近辺をウロウロして止まり木を探していた。
「岩手屋」の店先を通りすがると、
引き戸がガラリと開けられ、出て来た酔客に
「この店いいよぉ、旨いよぉ!」―肥掛けされ、
もとい、声掛けされたのだった。
これも何かの縁。
加えてチラリのぞいた店内の雰囲気に好感を抱き、
「よっしゃ、ここにしちゃおう!」―そう思ったことである。
むろん、相方に異存はない。
おっ、いいネ、いいですネ。
昭和の香りが店のここかしこ。
8割の入りで賑わうなか、
カウンターに横並びになれたのは幸いだった。
マギー伺郎のTVコマーシャルじゃないが
「横文字で言うとラッキー!」ってヤツだ。
どこがどうして奥様公認なのかは判らねど、
この空間に身を置くだけでシアワセを感じてしまう。
瓶ビールとともに出てきた突き出しは煮大豆。
いかにも岩手の郷土料理を供する店らしく素朴だ。
好物とはいえない煮豆ながら
こんな酒場にはシックリくるものがあった。
品書きに目を通すと、
ほほう、岩手色満載じゃないですか。
再び、いいネ、いいですネ。
ひっつみ、まつも、聞きなれない品々がひっそりとたたずむ気配。
みちのく名物・ひっつみは存じているが
まつもには初めてお目に掛かる。
どうやら海藻らしいからハズしても深手を負うことはない。
試してみようじゃないのと、まつもでスタートの巻である。
あとで調べて判明したが
まつも(松藻)はたいへん貴重な海藻でありました。
=つづく=
年初にはこの界隈でちょいとしたランチ難民になった。
その際は「我流担々麺 竹子」の支那麺に
窮地を救われたのだった。
「竹子」の真裏辺りに
”奥様公認酒場”を謳う「岩手屋」がある。
ずっと以前から存在を認知していたものの、
謳い文句にちと胡散臭さを感じたため、
利用したことはなかった。
ドン引きというのじゃないが何だかなァ・・・。
そんな感じ。
ある夜、のみとも・O戸サンと
近辺をウロウロして止まり木を探していた。
「岩手屋」の店先を通りすがると、
引き戸がガラリと開けられ、出て来た酔客に
「この店いいよぉ、旨いよぉ!」―肥掛けされ、
もとい、声掛けされたのだった。
これも何かの縁。
加えてチラリのぞいた店内の雰囲気に好感を抱き、
「よっしゃ、ここにしちゃおう!」―そう思ったことである。
むろん、相方に異存はない。
おっ、いいネ、いいですネ。
昭和の香りが店のここかしこ。
8割の入りで賑わうなか、
カウンターに横並びになれたのは幸いだった。
マギー伺郎のTVコマーシャルじゃないが
「横文字で言うとラッキー!」ってヤツだ。
どこがどうして奥様公認なのかは判らねど、
この空間に身を置くだけでシアワセを感じてしまう。
瓶ビールとともに出てきた突き出しは煮大豆。
いかにも岩手の郷土料理を供する店らしく素朴だ。
好物とはいえない煮豆ながら
こんな酒場にはシックリくるものがあった。
品書きに目を通すと、
ほほう、岩手色満載じゃないですか。
再び、いいネ、いいですネ。
ひっつみ、まつも、聞きなれない品々がひっそりとたたずむ気配。
みちのく名物・ひっつみは存じているが
まつもには初めてお目に掛かる。
どうやら海藻らしいからハズしても深手を負うことはない。
試してみようじゃないのと、まつもでスタートの巻である。
あとで調べて判明したが
まつも(松藻)はたいへん貴重な海藻でありました。
=つづく=