2018年7月19日木曜日

題1918話 中村橋でタコ揚げを (その1)

此度は練馬区・中村橋に出没。
滅多な事では訪れぬ練馬区である。
池袋駅の雑踏にもまれ抜き、西武池袋線に乗ってきた。
猛暑日のせいだろう、豊島園行きの車内には
プール遊びと思しき家族連れが何組も―。

途中、練馬で乗り換えて到着。
改札で待合せた相方と北口に出た。
駅前の商店街はうだるような暑さ、いや、熱さであった。
オイラもプールで泳ぎたいよぉ!
そう思いながら徒歩1分の大衆食堂「大天」へ。

店先には持ち帰り用の焼き鳥と揚げ物が並んでいる。
引き戸を引くと店内は五分の入りだ。
入口そばのテーブルと小上がりが空いており、
靴を脱ぐのは面倒だから迷わずテーブルへ。

われわれの席のすぐ隣りが小上がりで
都合のよいことにティッシュボックスが2つ。
ありゃりゃ、どちらも空っぽじゃないか!
店の隅にに積み上がったボックスを見とめたJ.C.、
よせばいいのにカラの2つを持って交換に動いた。

すると、積み上がっていたのもみ~んなカラなのだ。
おまけに厨房から出て来た接客のオジさんに制せられ、
手持ちの2つを取り上げられた。
オジさん、言葉を発せず、さっきあった場所に戻したネ。

何のこたあない、あれはゴミ入れだったんだ。
いっぱいになったらそのまま捨てるんだと―。
そりゃけっこうなことだけど、
肝心の新しいティッシュはどこにも見当たらないんだヨ。
店の方針にイチャモンはつけないが
オラ、こんな店初めて見ただヨ。

壁に貼られた短冊がずいぶんな枚数。
加えてオジさんから与えられたメニューブックが
ドリンクとフードが別々に1冊づつ。
例によってビールを飲みながら
ゆるりと拝見することにした。

ビールの銘柄はスーパードライの中瓶。
ほかに一番搾りの用意もあった。
大衆食堂では大瓶が主流なのにここでは中瓶。
早いとこ他のドリンクに誘導するつもりなのかもネ。

通したつまみは
アジの昆布〆・串カツ・タコ揚げ
である。
そう、サブタイトルのタコ揚げは
空に揚げる凧ではなくて海産物の蛸。
それも通常のタコ焼きではなく、タコ揚げと来たもんだ。

=つづく=