この日の午後は早い時間から
銀座のスピークイージーにしけこむ予定。
クラブを一人貸切りで6時間は飲む手筈となっている。
ママに加えて女の子が2人、酒池肉林とはこのことだ。
おい、おい、そんな豪遊やらかして、だいじょうぶか?
ハハ、昔のよしみの出血大サービスにつき、ご安心を―。
ん? 他人のフトコロなんざ、
ハナッから心配しちゃいねェヨ、ってか?
へイ、ごもっとも。
その前に腹ごしらえ、というか、
ワインを数本空けるつもりだから
事前のビール注入が必要不可欠だ。
そういや落雁だか団子だか、和菓子みたいな名前で
もっぱらラブ注入に励んでたアンちゃん、
最近ちっとも見かけんが生きてんのか?
昼飲み処の心当たりは1軒あった。
先日、有楽町のガード下に飲めそうな酒場を見つけた。
「きたぎん!」は以前、都内のあちこちにあった居酒屋、
「北の家族」の新業態である。
平日の昼に飲んでる客は皆無だったが小声で訊ねると
接客のオニイさん、深くうなづいた。
道産酒場”を謳う当店の生はサッポロ黒ラベル。
さっそく中ジョッキをグビグビのプッファ~ッ!
上野の「たる松」に引き続き、この日も
定食を つまみ代わりに ガード下
コロ助下にわれながらのんきなものだ。
“お昼の定食”はかくの如し。
サーロインステーキ炭火焼き(限定10食)
リブロース炭火焼き 特大ほっけ半身焼き
北のぶつ刺し三種盛り 和風ビーフシチュー
うなぎ炭火焼半尾 以上オール千円
うなぎ1尾(1800円) 生本まぐろ中トロ刺し(1200円)
オール生たらこ&ごはん(ななつぼし)食べ放題。
加えて“定食にちょい足し”と称し、
きんぴら・出汁巻き・函館塩辛・とろろ 100円
ネギトロ・ザンギ 200円
いくらおろし・まぐろ山かけ(300円)
いたれりつくせりだ。
リブロースを通すと、脂身ナシの完全赤身に
醤油ベースのおろしステーキソース。
副菜はレタスサラダ、ゆでもやし、なめこ&わかめ味噌汁。
そして刻みたくあんも食べ放題。
食べ応えじゅうぶんのランチだが、ごはんは半杯弱にとどめる。
一番ありがたかったのは生たらこ。
予想以上の上物のおかげで中ジョッキを3杯もやっつけた。
炭火の隣りの席が暑いこともあり、ピッチが上がる。
勘定は1897円と激しく安価。
新橋の地下に潜るくらいなら断然こっちだ。
昼間っから有楽町で飲めて満足ここに極まれり。
意気揚々と並木通りを往きました。
「きたぎん!」
東京都千代田区有楽町2-1-7
03-6205-8887