大井町線・上野毛の駅周辺を歩くも
これといって惹かれるスポットはない。
十数年前に訪れた中国料理店も見つからなかった。
さらに用賀へ徒歩移動する。
あれっ?
用賀ってこんなにオサレだったかな?
等々力渓谷とはまた違う緑に包まれていた。
狙いを定めた居酒屋の開店まで1時間半もある。
あちこち徘徊して地理を頭にたたき込む。
これで土地カンはバッチリだ。
あと30分のところで「節」なるラーメン店に遭遇。
かつお節の節かな? それはともかく、
生ビール&餃子セット(ワンコイン)に誘われた。
餃子は7カンを4カンに減らしてもらう。
ガスの補給のつもりだったが
小ぶりな餃子が悪くない。
豚挽きを脇に追いやり、主役はキャベツだ。
餃子は肉々しいのよりキャベキャベしいのが好き。
17時を回り、「市屋苑」へ。
これを「いちおくえん」と読ませる。
3億円の府中に対して用賀は1億円ってワケか。
カウンターの一番奥に促されると
ヤケに騒々しい。
背後の大テーブルで早くも男女八人春物語。
世に言う合コンである。
牡馬5、牝馬3の出走はキビしいレース。
牡馬2頭があぶれること必至だ。
おっと、会津産の馬刺しがあるゾ。
しかもごていねいに赤身、霜降り、
赤身&たてがみミックスの三択。
店主は競馬の馬主かいな?
1億円からも推察できた。
いや、馬主は馬肉を食べないもんだと
馬主ののみとも・半チャンから聞いた。
赤身のおかげで生ビがスイスイと
ノドを滑り落ちてゆく。
豚串フライを追加する。
いけネ、さっき生姜焼きを食ったばかりじゃないか。
合コンでは自己紹介が始まった。
聞くともなしに聞いていると
「横山です。あだ名がヤンマーなんで
そう呼んでください」
「・・・・・・?」
「あのぉ、横ヤンマーなんでェす。
誰もツッコんでくれないから
自分で言っちゃったじゃないですか」
「ああ、そういうこと」
ようやく小さな笑い声。
ハハハ、でもオッサンには受けたぜ。
チミも疲れるなァ、ねっ、ヤンマー!
「つけ麺
中華そば 節」
東京都世田谷区用賀4-13-1
03-3708-8778
「市屋苑」
東京都世田谷区用賀4-14-2
03-3707-3223