2022年5月2日月曜日

第3005話 銀座一丁目の振る舞い酒(その2)

3球目は当たった。
それは当たり前。
「三州屋」の名代、鳥豆腐だもんネ。

これだけは都内各地に散在する「三州屋」、
どこへ行っても食べられる。
胸&もも肉混合の薄味醤油仕立てに
豆腐もどっさり入り、ポン酢が添えられる。

お運びのオバちゃんが
頼みもしない桝酒を持って来た。
あれっ? 思っていると
背後のボードを指さすじゃないかー。

おすすめ
50周年記念
白鶴の振る舞い酒 サービス中 
三州屋銀座店1968年創業

おう、おう、なるほどネ。
そういうことなら歓んで振る舞われましょ。
でも、1968年なら54周年じゃないの?
いずれにしろ50年はクリアしてるから
細かいことは言いっこナシ。

ん? ’68年?
何だ、なんだヨ、
「たそがれの銀座」と一緒じゃないか!
ふうむ、
これを単なる偶然とは思えぬ自分がいた。

酒は白鶴のこもかぶり。
いわゆる樽酒である。
樽酒好きのJ.C.にはたまりませんな。
ほうら、坂本冬美も歌い出す。

♪  五臓六腑に 樽酒しみる
  酔うてめでたい 唄のはなむけさ
  七つ転んで 八つで起きろ
  明日は苦労の ふたり坂
  縁がうれしい 祝い酒   ♪
   (作詞:たかたかし)

1988年リリースの「祝い酒」。
その2番が瞬時に思い起こされた。
実はこの曲、「三州屋 銀座店」の、
創業20周年記念曲である。

というのは真っ赤な嘘じゃありません。
真っ黒な冗談でありました。
ハハ、おあとがよろしいようでー。
最近はこればっかりやな。
浪花の小姑にツッコマれること必至なり。

「三州屋 銀座店」
 東京都中央区銀座1-6-15
 03-3561-7718