2022年5月30日月曜日

第3025話 理想の焼き鳥丼ながら

荒川を渡って江戸川区・西葛西へ。

昼めしの狙いは「鳥繁」の焼き鳥丼である。

当店はメトロ東西線の西葛西・葛西・浦安と

3駅連発で展開しており、

西葛西が本店の格付けらしい。

昼の営業はここと浦安店だけだ。


鳥繁丼(そぼろ&焼き鳥)、

小町定食(そぼろ丼&焼き鳥別皿)もあるが

鳥そぼろをあまり好まぬ身ゆえ、

ハナから焼き鳥丼に決めてある。

一応、メニューを確かめながらハッと気づいた。


(並)と(大)があり、

これはごはんの盛りだけでなく、

焼き鳥の本数が3種から4種に増えるのだ。

同じ部位なら量は必要ないけど、

やはりヴァラエティに富んだほうが楽しい。


ドライの中瓶を飲みながら待つこと10分弱。

どんぶりを彩る串々は

ももねぎま・皮・だんご・うず玉。

アッサリとしたタレにサッとくぐらせてある。


ほかに鳥白湯スープ、白菜漬け、
レタス主体のサラダは
醤油ベースのおろ玉ドレッシング。
おろ玉って何だ? ってか?
おろし玉ねぎのことざんす。 
だったらハナからそう書け!
はい、レイシツこきやした。

そこにもう一つ。
焼き鳥に搾りかけるカットレモンかと思いきや、
グレープフルーツだった。
デザートのつもりなんだネ。

備長炭のおかげで香ばしい。
個性的なのはだんご、これは挽き肉に非じ。 
むね肉と薬研ナンコツの粗いたたきだ。

硬いから歯が丈夫でないお年寄りは苦労しよう。
寅さんを思い出すなァ。
ヤケのやんぱち、日焼けのなすび。
色が黒くて食いつきたいが
あたしゃ入れ歯で歯が立たないよ。
と来たもんだ。

内臓好きのJ.C.としては
皮かだんごの代わりにレバーがほしい
レバーは好き嫌いあるからかな。
だったら皮はもっとありそうだけど。
加えてハツの不在が痛い。
まっ、昼はともかく、夜すらハツがないのは
I really don’t know why.

とは言え、バランスの取れた、
理想的な焼き鳥丼と言ってよい。
卓上には七味・粉山椒・粗塩。
さらに柚子こしょうと辛子の用意もあるので
気軽にお申しつけ下さい、一筆あった。
すべての店にこんな気配りがあったなら
客はどんなにシアワセだろう。

「鳥繁 西葛西店」
 江戸川区西葛西5-5-16
 03-3878-1186