千代田線直結のサンホップ町屋地下、
「ときわ」で飲んでいる。
前話のマクラに案の定、
浪花の小姑から物言いがついた。
朝から軍歌はないやろ!
「世界にひとつだけの花」とかにしとけ!
まっ、ふりゃふうだ。
朝っぱらから神風特攻隊は不味いわな。
取り直しの一番ともいかず、ここはスルー。
はまぐりは小粒ながら6個もあった。
レモンスライスに
パセポン(パセリ微塵切り)が好アシスト。
よい出汁の出たスープまで飲み干す。
小いわし酢漬け(250円)を追加。
カタクチイワシはいいが
黒胡麻・生姜・粉わさの脇役は思惑外れ。
好みじゃないけど、悪くはなかった。
周りでは日替わり定食が一番人気。
本日はかれい塩焼き、玉子焼き、昆布佃煮、
味噌汁、新香にフルーツまで付いて600円。
なんでんかんでん東京電まで値上がりするご時世、
どうやって利益を出すのやら?
飲んでる客も少なくない。
あっちゃこっちゃの卓に大瓶が屹立している。
仲間が多いと心強いねェ。
この平和でのどかな空間を
シェアしましょうや、ご同輩。
大瓶とバラカツ皿(570 円)を追注した。
こいつがまた立派な一皿で
厚みのあるカツの存在感が際立つ。
バラといえども脂身ほどよく、
玉ねぎと溶き玉子になじんでる。
会計は2620円也、満足。
地上から改札階に降りてくる、
乗客の傘が濡れている。
これじゃ外歩きはムリ、このまま帰ろう。
千駄木の階段を上がると、
降り続く雨はやむ気配すらない。
♪ 外は冬の雨 まだやまぬ
この胸を 濡らすように
傘がないわけじゃ ないけれど
帰りたくない
もっと酔うほどに 飲んであの人を
忘れたいから ♪
(作詞:とまりれん)
「氷雨」は今上天皇のカラオケにおける、
持ち歌ってご存じでしたか?
「ときわ」
東京都荒川区荒川7-50-9サンポップ町屋B1
03-3809-2335