2024年6月3日月曜日

第3549話 チキンライスと海南鶏飯

神保町のメインストリート、
すずらん通りの1本裏筋に
「キッチンきらく」がある。
詳しくは存ぜぬが八丁堀の人気店、
「麺や 七彩」ゆかりの店だ。

映画の前に立ち寄り、チキンライスをー。
店先の立て看板に
”イギリスから渡来した「ピラウ」がルーツ”
この謳い文句にそそられた。
1階は当店特製のホットドッグみたいな
きらく焼きの売店にキャッシャーと厨房。
客席が2階の変わった造りだ。

サッポロ赤星とチキンライスを注文し、
2階に上がった。
4人掛け&2人掛けが1卓づつに
カウンター4席のみの小体なフロア。

細切りシナチクのオイル和えが
ビールのアテに付いて来た。
うん、オーソドックスなチキンライスだ。
鳥もも肉と玉ねぎがバターで炒まり、
ケチャップがライスに絡んでいる。
好きなタイプであった。

後日、海南鶏飯の「天鶏(テンチィ)」へ。
やはり映画の前である。
すずらん通りからちょいと入った場所にあり、
夜は焼き鳥専門店になる。

海南鶏飯は海南島由来のチキンライスだが
世界に広めたのはシンガポール人。
J.C.もシンガポール赴任時には
さんざお世話になった。

ライス少な目で通す。
鶏胸肉に繊キャベ・パクチー・レモン。
ソースは黒糖を感じるダークソースのみ。
チキンスープが付く。

う~ん、何だかなァ。
どちらかというと、タイのカオマンガイだネ。
シンガポールとタイのそれは似て非なるもの。
やはりシンガポールに一日の長あり。

当店のメニューはほかにガパオライス。
ハーフ&ハーフも可能だが
初回の印象がイマイチだったので
あれから訪れていない。

その点きらく焼きやチキンライス以外に
稲庭中華そば、カツカレーなど豊富に揃う、
「キッチンきらく」は常連になってしまった。
赤星だけでもイヤな顔をされないのが
心からありがたいんです。

「キッチンきらく」
 東京都千代田区神田神保町1-5
 080-7293-0731

「天鶏(テンチィ)」
 東京都千代田区神田神保町1-17-3
 電話:ナシ