2024年6月4日火曜日

第3550話 小百合を3本 立て続け (その1)

おなじみ神保町シアターの新シリーズ、
「1960年代ー
 吉永小百合と私たちの青春」
さっそく立て続けに3本観たので
紹介しましょう。

「いつでも夢を」(1962 日活)
1962年のレコード大賞受賞曲、
「いつでも夢を」に基づいて
撮られた歌謡青春映画。
この年は歌謡曲のゴールデン・イヤーで
数々のヒット曲が生まれている。
まずはJ.C.の年間ベスト5をー。
① 赤いハンカチ 石原裕次郎
② 遠くへ行きたい ジェリー藤尾
③ 川は流れる 仲宗根美樹
④ 江梨子 橋幸夫
⑤ 寒い朝 吉永小百合
      和田弘とマヒナ・スターズ
次点:ふりむかないで  ザ・ピーナッツ
何といっても「赤いハンカチ」は
星の数ほどある裕次郎ナンバーのマイ・ベスト。
映画の「赤いハンカチ」も
「嵐を呼ぶ男」に続くセカンド・ベスト。
ちょいとばかり話が脇にそれました。
戻します。
さて、映画「いつでも夢を」。
デュエットの相方・橋幸夫が出演している。
小百合・浜田光夫と並んで主役が3人。
驚いたのは彼の演技力で
御三家を一緒に担う舟木一夫・西郷輝彦も
ずいぶん映画に出ているが
演技という点では橋が一番だろう。
もちろん歌も歌いまくる。
「潮来笠」、「おけさ唄えば」、
「北海の暴れん坊」、「若いやつ」と
歌い過ぎじゃないの? というくらい。
小百合も松原智恵子ほか、
クラスメートを引き連れて「寒い朝」を熱唱。
浜田光夫まで「街の並木路」と来たもんだ。
あんまり上手くないんだがネ。
彼らの棲む町は荒川沿いの右岸か左岸か不明だが
墨田区・八広か葛飾区・四ツ木と思われる。
だのに隅田川沿いのお化け煙突がたびたび映る。
荒川と隅田川がごちゃ混ぜだけれど、
こういうことは映画のお家芸みたいなもんだ。

終映後の晩酌は専大前「魚勝」を初めて訪れた。
散歩の途中に見つけ、利用しようと決めていた。
時刻は15時半、そう、15時開店がありがたい。
昼飲みに不自由する神保町にあって
この店の発見は大いなるものがあった。

アサヒマルエフ生・大関常温・黒霧島ロックを
まぐろぶつ・能登なまこ・かにみそとともに
味わって気に入って実に佳い店で
ブクロの「バッカス」とは大違い。
常連になること必至でありまする。

=つづく=

「立呑み 魚勝」
 東京都千代田区神田神保町2-4
 東京建物神保町ビルB1
 03-3221-0861