昭和11年撮影の出前の写真に
感心させられた日本そば店、
「ますや」もそうだが
走るバスの車窓から
見初めた店は少なくない。
台東区と荒川区の区界にある、
「十一屋」もそんな1軒だ。
明治通りの三ノ輪と
泪橋のちょうど中間点で
地番は日本堤、吉原にほど近い。
初回は1階が満席につき、
2階の入れ込みに通された。
ドライ大瓶と生桜海老かき揚げ。
エリアの人気店とあって
かき揚げは水準に達していた。
お運びのオバちゃんが
そば屋らしくなく、
家庭の味と云う玉子焼きで
沢の鶴の冷酒も飲んだ。
当店の好いところは
御飯もの・そば類ともに
ミニの品揃えが豊富なこと。
少食派の身にはありがたい。
ミニせいろで締めたが
そばも水準をクリアしていた。
2回目は大瓶と豚レバーカツ。
そしてさすがにミニはないけど
ラーメンを試してみた。
日本そば屋のラーメンは
当たりが多く期待したが
残念ながらイマイチ。
そして3回目はいつもの瓶に
イカかき揚げとミニかけそば。
桜海老ほどではないが
イカのかき揚げもなかなかだ。
先週はちよいと頑張った。
大瓶とミニ冷やしたぬきを通し、
此処では御飯ものをまだ
食べてないことに気づき、
ミニソースかつ丼をお願い。
ソースかつはヒレが多いが
当店は珍しくロース。
いくらミニとはいえ、
わがストマックに麺・飯両方は
無謀な挑戦、よって腹パンパン。
あしたのジョーの地元で
減量に苦しむボクサーを尻目に
バカスカ食ってたんじゃ、
丹下段平の大将に
ドヤされること必至なりけり。
「十一屋」
東京都台東区日本堤2-31-9
03-3872-5492