今月11日のこと。
中が良いのか悪いのか、
喧嘩の絶えない兄弟デュオ、
ビリー・バンバンの兄、
菅原孝が肺炎で亡くなった。
彼らのナンバーはデビュー曲、
「白いブランコ」や坂本冬美の
カバーで再ブレークした、
「また君に恋してる」より
「さよならをするために」、
この1曲がすべての J.C.である。
今でも忘れられない1972年夏。
年上の恋人・M子の住まいが
千葉県・市川市郊外にあり、
純真な青年は足繁く通った。
田んぼの中の一軒家で
蛙がゲコゲコ夜通し鳴いていた。
日曜の朝「さよならを~」が
ラジオから流れて
初めて聴く曲に胸が震えた。
翌年、旅先のナイロビから
空路ロンドンに入り、
金欠病に見舞われて働き始めたが
職場のレストランでBGMに
「さよならを~」を掛けたところ、
同僚のスペイン人、カナリア出身の
ミゲル・ゴンザレス・ロドリゲスが
ビューティフル・ソングと
痛く気に入って毎日、
リクエストするようになった。
忘れ得ぬ思い出である。
先週23日にはわが愛しの女優、
クラウディア・カルディナーレが
この世を去った。
彼女の主演映画で
大の気に入りは「ブーベの恋人」。
C・ルスティケリのテーマ曲も
強く印象に残っている。
日本語版はザ・ピーナッツと
いしだあゆみの競作となり、
それぞれにヒットした。
J.C.が観て来た映画の中では
「ブーベの~」の彼女が一番好き。
三白眼の上目遣いと
薄い上唇の下の厚い下唇。
あんな女(ひと)を恋人にしたい、
そう思ったものの、
いまだに実現していない。
この際、いい機会だから
2位と3位も公表しよう。
「シャレード」のヘプバーン。
「めまい」のキム・ノヴァク。
この二人でキマリです。