自宅最寄りのJR駅は日暮里。
此処はその昔、
日暮れの里と呼ばれていた。
駅に隣接する、
ステーション・ポートタワーに
ミャンマー料理店「門」が
開業したのはこの春のこと。
ラーメン店の居抜きである。
或る日、フラリと立ち寄った。
10人も入れば満員で
入口の券売機に向かうと
「ソレ今、使ってません!」
前の店の置き土産がそのまんま。
客は全員ミャンマー人で
邦人はわれ独りの完全アウェーだ。
カウンターの隅に着いて
ドライのレギュラー缶をお願い。
写真入りのメニューを眺めると
モヒンガー(魚出汁麺)と
クイッティアオ(米粉)は
理解できたがあとは皆目判らず。
クイッティアオの汁有りを通す。
叉焼麺と見紛うばかりに
厚切りの叉焼が4枚も。
あとは魚団子と半玉に空心菜、
おでんの大根みたいなのと
揚げ玉ねぎに砕いたピーナッツ、
そしてトップにはパクチーが。
食べ出があって味も好い。
すかさず缶ビールのお替わり。
隣りのミャンマー娘の料理に
興味が湧いて訊ねたら
メニューを指し示してくれて
モーラミャインアトッソン。
何のことやらサッパリ判らない。
「美味しいヨ」ー
野菜炒めみたいなのを指さし、
彼女がニッコリほほ笑んだ。
彼女はソレをおかずに
大盛りライスをもりもり。
翌週、再訪する。
この日もミャンマー人一色。
此処は日暮れの里に生じた、
リトル・ミャンマーである。
ドライの缶とソレを
オカズ&ライスともに半量で通す。
温かい炒め物と思った料理は
冷製の和え物だった。
具材は、油揚げ・米粉・もやし・
きゅうり・砕きピーナッツ。
辛味の効いたタレで和えてある。
うむ、うむ、イケるじゃないか。
半量でも多いくらいだが
もやしとカブと揚げ玉ねぎの
スープとともに完食した。
2缶飲んで会計は1800円。
次回は真鯛の出汁の
モヒンガーを試すつもりです。
「アジアン フード 門」
東京都荒川区西日暮里2-20-1
ステーション・ポートタワー
070-8987-0287