2026年9月9日水曜日

第4172話 小雨に煙る隅田川 (その2)

隅田川を臨む「inf 隅田川」。
「神谷バー」に寄ったので
此処ではハナから赤ワイン。
ところがバルベーラ・ダルバ
マッテオ・コッレッジャ ’23 が
やけに冷たい。
セラーの温度が低過ぎるんだ。

カメリエーラ(女性給仕)に
お願いした。
「ボトル半分をデキャンタして
 電子レンジで30秒チンして」
「ハァ? レンジでですか?」
「そうだヨ、大丈夫だから・・・」
「ハイ、判りました」
物わかりの良いコである。

待つこと1分、グラスを合わせた。
ふむ、いい感じ、いい感じ。
バルベーラはネッビオーロに次ぐ、
気に入りセパージュだしネ。

さて、晩餐スタート。
最初にフォカッチャが供される。
オリーヴ油の代わりに
ホイップドクリームが添えてある。
初めてだがこれはグッドアイデア。
料理人のセンスを感じさせた。

生ハム&ソーセージの盛合わせは
プロシュート、モルタデッラ、
ミラノサラミの3種。
ワインにもフォカッチャにも
やさしく寄り添う。

牡蠣料理が何品かあり、
くだんのカメリエーラに
真牡蠣か岩牡蠣か訊ねると
「訊いてまいります」
彼女戻って
「真牡蠣でした!」

生を2個通すと
シェフらしき男性が運んで来た。
「これは三陸かな?」
「そうです、岩手です」
「広田湾かな?」
「ハイ、仰る通りです」

それにしちゃヤケにデカいが
レモンを搾ってパクリ。
かなり濃厚な味わいで J.C.は
もっとアッサリしたのが好み。
まっ、いいでしょう。

続いて牡蠣&ほうれん草グラタン。
なかなかではあったものの、
胃袋にパスタのスペースを
残しておかずばならない。
「美味しい!」を連発する相方に
ほとんど押っつけた。

バルベーラの残り半分を
今度は25秒でリクエスト。
そうしておいて択んだパスタは
ボッタルガ(カラスミ)と
とびっ子とセルヴァティコの
スパゲッティ・ペペロンチーノ。
セルヴァティコは野生のルッコラ。

これが実に好かった。
ボッタルガの風味さることながら
とびっ子のプチプチ感がたまらん。
以前はバカにしていた
飛魚の魚卵だが近頃は
食味が格段に改良された。
そのぶん値段も上がったけどネ。

=つづく=