2026年10月23日金曜日

第4212話 居心地よろしく 麦酒も美味し (その2)

そんなこって彼女らの会話が
ヤケに騒々しい。
こりゃ、口ん中に
何か放り込んでやらにゃあ、
収まることはないな。
騒ぐ女子会は居酒屋でおやりっ!

ところがどんどん料理が
運ばれても彼女らの口角から
泡が消えることはなかった。
哀れオッサン、独り淋しく
諦めの境地に沈んでいた。

仕方ないからメインの料理をー。
TOKYO-X は2種類あって
肩ロースのグリルと
部位は定かでないが
柔かく煮込んだ X 豚のオーヴン焼き。
どちらか行こうと迷ったものの、
ポーションが大きそうで尻込みする。

結局は薬局、温かい前菜から
天使の海老のカダイフ包み揚げを。
カダイフはトルコ由来で
小麦粉と水から成る麺状の食材。
”天使の髪” の愛称を持ち、
イタリアンのカペッリーニと同名。
天使の海老の天使の髪包みねェ。
見事にダブル・エンジェルだわ。

天使たちの羽ばたきは
軽やかにして繊細。
パリはマドレーヌ広場の
三ツ星レストラン、
「ルカ・カルトン」の
名物料理をほうふつとさせる。

あちらはより高級なアカザエビ、
いわゆるスカンピが使われ、
アラン・サンドランスの才能を
いかんなく発揮する逸品だった。

お勘定は4400円也。
明細を見たら麦酒と料理が
仲良く2200円づつ。
我ながら上手に飲み、
食べ分けたものだと感心。

帰りに1階の売店でみやげを物色。
TOKYO-X の規格外ベーコンを
発見して小躍りする。
いわゆる切り落としだが
150g で1000円と規格外は破格。
ここは買いの一手である。
そうだ、明日の朝は
ベーコンエッグを焼いて
トーストの友としよう。

そんなことを考えながら
福生の街をあとにした。
Y野サンとの義理も果たせて
肩の荷が降りた心持ちであります。

「シュトゥーベン・オータマ」
 東京都福生市福生785
 0425-51-1325