2014年4月1日火曜日

第806話 ザ・タイガースのドーム公演

NHK-BSでザ・タイガース(以下タイガース)のステージ録画を
観る機会に恵まれた。
昨年末の東京ドーム公演である。

それにしてもジュリーの変貌ぶりはあんまりだった。
トッポ(加橋かつみ)なんか、
さほど変わっていないから余計に太目の変身が際立つ。
前参議院選挙において山本太郎候補(現議員)の応援演説に
駆けつけた映像を観ているからショックはなかったものの、
あらためて隔世の感を深めた次第だ。

白ヒゲはともかくも、やはり太りすぎだヨ。
好きなTV番組にNHK日曜夜の「ダーウィンが来た!」がある。
ときどき画面に「ちょっと、待ったァ!」の決まり文句で現れる、
疑問提唱者・ヒゲじいさながらのジュリーであった。
あるいはケンタッキー・フライドチキンのカーネル・サンダース翁を
彷彿とさせるものもあったなァ。

いったい愛妻の田中裕子は夫に何を食わせてきたんだろう。
今は知らないが若い頃のジュリーが好きな食べものは餃子。
日本を代表する名女優の日々は当然多忙であるハズ、
毎晩ずっと餃子を包んできたわけではあるまい。

彼らの全盛期、1967~68年は
ブルー・コメッツやテンプターズも大活躍しており、
いわゆるグループサウンズ華やかなりし時代。
特段、タイガースが好きだったのでもない。
各グループに好みのナンバーがあったものの、
まだビートルズの残滓を追いかけていたような気がする。

それでは例によってタイガースのマイ・ベスト5。

① 僕のマリー
② 十年ロマンス
③ シーサイド・バウンド
④ 花の首飾り
⑤ 青い鳥
 次点:モナリザの微笑

いや、選ぶのに一苦労。
オリジナル曲が少ないこともあって
どうにかこうにか6曲並べることができた。

公演を観てサリー(現岸部一徳)のベースギターと
トッポのテノールが印象に残る。
「十年ロマンス」におけるトッポの歌声は昔とちっとも変わっちゃいない。
往年の名コーラスグループ、ダークダックスに例えると、
ジュリーがセカンド・テナーのマンガちゃんなら
トッポはファースト・テナーのバクさんだネ。

何はともあれ、いまだに武道館やドームを満員にできる、
タイガース人気の根強さは敬服に値する。
阪神タイガースは読売ジャイアンツと並び、永久に不滅だろう。
ザ・タイガースも命ある限り、いや、歌って弾けてるうちは
半永久に不滅なのでしょう。