2015年5月8日金曜日

第1094話 ふりむけばニシニッポリ (その2)

先週、レバをたっぷり食べた西日暮里に舞い戻った。
Why? ってか?
読者も覚えておられるでしょう。
老夫婦二人で切盛りする町の中華料理店「万里」を。
われわれが入店したとき、彼らは賄いの真っ最中。
それでも分業でニラレバを仕上げ、自分たちの食事が済んだら
デザートにアップルパイを切り分けた夫婦であった。

そう、確かにニラレバは不デキだった。
だけどその一品だけで評価を下すのも早急な気がする。
とにかくこの店の自慢はニラレバとラーメンなのだ。
少なくとも片手落ちは避けなければ―。

 ♪   Pinkの薔薇の束を 背中に隠しながら
   君のRoomを Knockしたよ
   甘い時間が流れ あとひと息でKissに
   たどり着くChanceに 電話のBell
   どうせRival 「あいつは No No No」
   Dateの誘い「二枚目禁止」

   燃える瞳 読みあったね
   君も同じ気持ちさ
   あとは何かきっかけさえ
   つかまえれば Make-Me-Love-Yeah
   ついてない どうすりゃいいのさLady
   幸運を祈るよ 最後のLucky    ♪

           (作詞:松本隆)

C-C-Bの「Lucky Chanceをもう一度」は1985年のリリース。
当時、シンガポールに居たJ.C.は
現地の日本人クラブの特設会場で
その年の「NHK紅白歌合戦」を観た覚えがある。
「Lucky Chancを~」を聴いたのははおそらくこれが初めて。

何だっていきなりC-C-Bなんだ! ってか?
いえネ、ニラレバで一敗地にまみれた「万里」に
「Lamen Chanceをもう一度」与えようと思った次第なんざんす。

平日の夜、17時半に訪れたら店はまだ支度中。
夜の部は18時開店とあった。
やれやれ、まだ30分もあるじゃないか・・・。
どこか身の置き場を探さずばなるまい。

でもって界隈をぶらぶら。
駅ガード下には先日、P子と一飲を喫した「喜多八」がある。
ほかにも居酒屋が何軒か―。
「喜多八」再訪のセンはなく、並びの店々も気に染まない。

続いて駅前ストリートの道灌山通りを
日暮里・舎人ライナーの駅に向かって流し始めた。
すると、ほどなく・・・。

=つづく=