2015年7月29日水曜日

第1152話 中・高時代は大ご馳走 (その3)

「タカセ巣鴨店」の3階ダイニング・フロアで
本日のランチが出来上がるのを待っている。
おっとその前にセルフサービスのパンをゲットしなければ―。

見れば目の前、レジの脇に4種のブレッドが並んでいた。 
塩パン、バターロール、フランスロール、くるみ&レーズンパンである。
のうち塩パンとバターロールをパン皿に乗せた。
コーヒークリームやガムシロップを入れる、
プラスチックのプチ容器入りのバターもちゃあんと2個忘れずに乗せる。

やがて到着したプレートには公約通りに
メカジキとチキンが呉越同舟の態であった。
付合わせはマカロニサラダ繊切りキャベツ、
キャベツにはアルファルファが混じっている。
カジキのフライにはタルタルソースに加え、
櫛切りのレモンが添えられている。
喫茶店のレモンティーのような薄い輪切りでないところを評価したい。

フライの上からレモンギュッと搾り、タルタル抜きでさっそく一口。
ふむ、ふむ、なかなかの美味しさながら
はるか昔、池袋店で食べたときの歓びはないなァ。
これは「タカセ」の味がオチたのではなく、
J.C.の舌が肥えたのであろうヨ。

2種のパンにバターを塗って食べ比べてみたら
変哲のないロールよりも塩パンのほうが断然美味しい。
サカナのフライとの相性もバッチリであった。

続いてチキンソテーだ。
メニューには玉ねぎソースとあったが
正しくは和風玉ねぎ醤油というのが当たっている。
これがしょっぱい。
しかもパンにはちっとも合わない。
やはり醤油には米の飯であろうヨ。

そこで一案、ソースにバターをからめてみた。
するとさっきよりマシで何とかパンとマッチする。
ほかのパンにも合わせてみようと、
フランスロール、くるみ&レーズンを調達にはしる。
このときバターは1個にとどめおく。
食べすぎると気持ちが悪くなるからネ、

食べ放題は嫌いと言ってるわりには結局は薬局、
4種類のパンをすべて制覇したことになっちゃったヨ。
やはりベストは塩パンでセカンドベストがくるみ&レーズン。
ロールはどちらも不味くはないが、そこそこの域を出ない。

何十年ぶりかの「タカセ」の洋食だったのだけれど、
満足感はイマイチだった。
洋食っぽさに欠けたところが原因なのだろう。
軽い肩透かしを食らったカンジが残ったぞなもし。

=つづく=