今日の仕掛けは早く、11時前に家を出た。
隅田川の向こうを昼間っから飲み歩くつもりだ。
ここのところ、いや、以前からだが
大阪の小姑に、飲み過ぎだ、はしごのし過ぎだと
諫められ続けている。
アル中だけにはなるまいと
気をつけているが、そこは大丈夫だろう。
旅先以外で朝から飲む気はしないからネ。
都営地下鉄新宿線・船堀駅下車、此処は江戸川区だ。
歩いて数分の大衆居酒屋兼酒場「百味家」に入店。
時計の短針・長針が一番上でピタリと重なっていた。
おう、おう、向かい合わせの特殊なカウンター12席に
早くも常連が7~8名。
ある者は生ビール、ある者は酎ハイ、
おのおのジョッキを傾けていた。
昭和の食堂にありがちな小皿料理が並んでいる。
4軒ほど回る予定だからズシリとくるのは避けたい。
まぐろ赤身が照り輝いている。
4切れのみと少量なのもありがたい。
接客のオニイさんに赤星中瓶をお願いし、
二人掛けのテーブルにシッダウン。
まぐろは案の定、上物だった。
滞空20分そこそこで先を急いだ。
葛飾区・新小岩に移動する。
目当ての立ち飲み酒場「しげきん」は14時開店。
まだ1時間近くあるため、
「魚三酒場」の裏手の中華「五十番」へ回ると
あいにくの休業日。
北口の「ほていちゃん」も平日は15時からだとサ。
時間をつぶし、開店まもない「しげきん」へ。
スーパードライの中ジョッキを
いっぱいに注がなくていいから泡ナシでとお願い。
調理はお父さん、補助が娘さん、
接客は息子かな? 若い男性を加えて三人組。
マミツの馬刺しは半解凍のルイベ状。
これはこれで悪くない。
鮭のけんちん蒸しが小ジャレており、
茶碗蒸しがプリンだとしたら
さしづめこちらはスポンジケーキだネ。
料理2品で中ジョッキを3杯飲っつけた。
会計時、息子(?)の言うことには
「ワタシも賄いでビール飲むときは
泡を立てないんですヨ」
「だよねェ、クリーミーな泡なんて
ジャマなだけだよねェ」
「そうです、そうなんです」
まさしく膝ポン、わが意を得たりでありました。
「百味家」
東京都江戸川区船堀3-2-3
03-3869-6610
「しげきん」
東京都葛飾区新小岩1-30-8
03-5662-8536