西尾久「北珍」から一週間後、
孫弟子が営む松戸市「大八北珍」を訪れた。
松戸市にありながら都営の八柱霊園に
岡澤家のお墓があってGWの墓参は定例。
その日も墓前を掃き清め、
香華を手向けてから向かった。
夕方の開店時間、17時ちょうどに伺うと
早くも近隣の常連客が詰め掛け、
10分過ぎには満卓と相成った。
界隈の超人気店なのである。
迎えてくれた女将サンとしばし談笑。
小台(西尾久)の「北珍」にふれたら
目を真ん丸にして驚いていた。
あちらのオヤジさんが云う通り、
こちらは三ノ輪「大八北珍」の出身だった。
「千駄木の日医大にはまだ通院してるの?」
「甲状腺だったんだけど、もう行ってないの」
「いや、ボクもネ、
日医大で白内障の手術をしたんだヨ」
「そうなの? いい病院だものネ」
「じゃ、身体の調子はいいんだ?」
「ううん、救急車を10回も呼んじゃった」
「ん? 回数券があったほうが便利だヨ」
「うん、アハハハ!」
ドライの中瓶を通すとお通しは
大根&コンニャクの炒め煮。
「北珍」と比べるつもりはないが
焼き餃子を発注した。
当店は何を食べてもハズレがない。
紹興酒の珍五年に切り替える。
キンミヤ焼酎と同じ600cc ながら
度数は25度に対して16度だから
左党にはどうってこたあない。
常温をクイクイ飲っていた。
「大八北珍」に来ると
女将発案の穴子丼が必食。
これは2種類あって
カツ丼みたいな玉子とじと
大根おろしの載った蒲焼き風だ。
過去に2~3度いただいたけど
いつも玉子とじなので蒲焼きに初挑戦。
ラーメン付きが1250円と破格につき、
麺半分で頼んでしまう。
当店のラーメンは
目黒区・祐天寺の「来々軒」にも似た、
昔の支那そばを偲ばせる。
店は家族経営。
夫婦と長女と次女のほかに
若い娘が居たがバイトなのか
孫なのか訊きそびれた。
いずれにしろ商売繁盛はご同慶の至り。
また来年の GW におジャマしまッス。
「大八北珍」
千葉県松戸市仲井町3-13
047-368-1609