2025年5月28日水曜日

第3806話 映画のあとのお好み焼き鳥 (その2)

千代田区・神田神保町の「とり瑛」。
おすすめの品書きには
焼き鳥以外の数々が並んでいた。

真アジ刺身・どんこ椎茸炭火焼き・
新玉葱とシラスのサラダ・蛤の酒蒸し・
鶏皮ポン酢・鶏胸肉の炙り叩き・
鰹の酒盗とクリームチーズ・
特大ホワイトアスパラ
 炭火焼き or 天麩羅

いきなり焼き鳥でもないもんだから
何かいっとかなきゃネ。
初っ端に載ってた真アジ刺身を。
オニイさん曰く、
「下の野菜が薬味になってますんでー」

なるほどアジの下には
葱・茗荷・生姜がみんな白髪状。
そのまた下に大葉が1枚。
千葉産の真アジはとても新鮮だ。

ドライのお替わりとともに
焼き始めてもらう。
最初にはらみとおびを塩でー。

はらみは横隔膜。
噛んだときのクニュクニュ感が好き。
おびというのはももの内側の中心に
ポコンとあるジューシーな希少部位。
1羽から2つしか取れない。
オイスターとも呼ばれている。

続いてどちらも大好物、背肝(腎臓)と
はつ元(はつ&レバーの間)をタレでー。
稀少度の違いだろうか、
背肝ははつ元の半分程度しかない。
ここで信州の清酒、川中島の冷たいのを。

また塩に戻してはつ(心臓)と
アキレス(ももの最下部)。
プリプリとしたはつの嚙み心地が
歯に快感を呼ぶ。
アキレスはももよりずっと柔らかい。

焼き鳥をたかだか6本で切り上げた。
もうちょっといけないこともないが
品書きに山わさび小飯があって
このための切り上げなのだ。

わさびに異常なこだわりを持つ、
わが家の冷蔵庫に生の本わさびと
小分けパックの山わさびが
切れることはまずない。

盛られたごはんに
卵黄の醤油漬けがポトンと一つ。
上から削り散らされた生山わさび。
夜に白飯はあまり食べないけれど
ゆっくり味わってのお勘定は
5410円でありました。
どうもごちそうさま。

「とり瑛」
 東京都千代田区神田神保町1-4
 03-5244-5947