暦では五月半ばを過ぎていて
ハイ、この日も雨でした。
よって町屋に行きました。
例によってメトロ直結の駅ビル、
町屋サンポップへ直行する。
いつもの「ときわ」に入りかかったが
ちょいと待てヨ。
毎度毎度、同じ店じゃ芸がなさ過ぎる。
同じサンポップ内の「おらが蕎麦」に
初入店の巻である。
あとで知ったが都内では
八重洲地下街にヤエチカ店があり、
運営はうどんが主力のグルメ杵屋だ。
帰宅後、調べてみたら
北は大宮から南は熊本まで
日本全国津々浦々とまではいかずとも
かなり多店舗展開していた。
おらが蕎麦ねェ。
連想されたのは
信濃では 月と仏と おらがそば
長いこと同郷の大先輩、
小林一茶の句と信じていたが
実は一茶の句ではないという説が有力。
そば時や 月の信濃の 善光寺 この元句をどこかの悪いヤツが
もじったらしいんだ。
信州そば関係者かいな?
まっ、いいか。
ドライの中ジョッキにわさび茎漬け、
そして野沢菜、信州流で攻めてみた。
ジョッキのお替わりをして
品書きとにらめっこ。
通常はもりにいくところなれど
ぶっかけそばにしてみる。
これが意想外に好かった。
色浅黒きそばの上に
花がつお、揚げ玉、切り海苔、
刻みねぎがぶっかかっている。
けれども困ったのはそばの量だ。
他店の大盛りより多いんじゃないかな。
頑張りながら冷酒を所望すると
これまた信州の”おらがそば”と来たもんだ。
杵屋が勝手に作らせたんだろうな。
通路を挟んで隣りの卓に若い娘が座った。
女子高生に毛の生えたくらいの年頃だ。
注文はざるそばと野沢菜。
ほほ~っ、お嬢ちゃん、
なかなかやるじゃないかー。
配膳されても野沢菜は放ったらかし。
先にそばだけ食っちまった。
ん? どういうつもりなんだ?
いぶかしんで眺めていたら
やおら左手にスマホ、右手に箸を持ち、
野沢菜をパクパク食い始めやがんの。
驚いたなァ、J.C はもとより
酒飲みのオッサンにとって
野沢菜は酒のつまみ。
彼女はスマホのつまみにしてやがんの。
まだあどけなさの残る横顔を
チラチラ盗み見しておりました。
「おらが蕎麦 町屋サンポップ店」
東京都荒川区荒川7-50-9
03-3819-1650