2025年5月19日月曜日

第3799話 親鳥パワーの笠岡ラーメン

神保町で横溝正史と松本清張の原作を
映画化したシリーズが始まり、
小まめに通っている。
当日は早めにチケットをゲットし、
ランチを済ませて舞い戻るパターン。

シアターから徒歩1分の至近に
笠岡ラーメン専門店「一元堂」があり、
食べたことないのでトライした。

あれは前世紀末、岡山県・笠岡を訪れた。
岡山市在住の元カノが
ハンドルを握るクルマに乗ってー。
目的はただ一つ「シャコ丼の店」だった。
街の散策や見物はいっさいナシ。
来た・食った・帰った! それだけのこと。

その足で松本清張原作、
「砂の器」の舞台にもなった、
JR木次線・亀嵩(かめだけ)駅に向かう。
同名映画の映像が強く印象に残っていたので。

さて「一元堂」。
いろいろゴチャゴチャ入った、
特製には興味がなく食指も動かない。
シンプルなのは醤油 or 塩。
オーソドックスな醤油をポチッ。
サッポロ赤星中瓶もポチッ。
麺は細・太が択べ、細麺をお願い。
大盛り無料サービスは辞退した。

ラーメンを運んで来た女性スタッフが
カウンターの抽斗をガラッと開けた。
なんか勉強机みたいだな。
中には箸とレンゲとつま楊枝に
白胡椒・ピンク岩塩・山椒・韓国唐辛子。
ふ~む、珍しい作りだネ。

調ったどんぶりには
親鳥チャーシューが7切れ。
白髪ねぎの陰には笹がきの青ねぎも。
あとはシナチクと
茶漬け用みたいなカラフルあられ。

鶏出汁のよく出たスープに
ほぼストレートの細麺は
歯応え、ノド越しともによろしい。
ただし、親鳥が硬いのなんのっ。
入れ歯の人にはムリだろうな。

隣りに座ったアンちゃんが
塩ラーメンを食べている。
一口すすってはウン、ウンとうなづく。
そんなに旨いんなら塩も試そうかな?

翌週、再訪した。
スープが変わるだけで他はみな一緒。
ウン、塩の方が好きだ。
アンちゃんのうなづきに納得。
卓上のニラダレ、
煮干しが丸ごと溺れてる、
にぼ酢なんぞも投入したが必要ないな。

横浜家系は一度で懲りたし、
二郎系はいまだに未食。
アッサリ系を愛するJ.C.ながら
笠岡ラーメンは許容範囲内でした。

「笠岡ラーメン 一元堂 神保町店」
 東京都千代田区神田神保町1-1
 電話ナシ