2025年5月21日水曜日

第3801話 雑司が谷の弦巻通り (その1)

早稲田行きのバスを護国寺正門前で下車。
不忍通りをそのまま真っ直ぐ西へ。
今日は雑司が谷を散策するつもりだ。
高速道路・副都心線をくぐり、
ゆるやかな坂道を上ってゆく。

ここは弦巻通り。
世田谷区は駒沢公園通りの東側一帯に
弦巻という町があることは
多くの都民もご存じだろうが
雑司が谷にもあるんだ。
かつて弦巻川が流れていた。

弦巻通りは何度も歩いているが
今まで気づかなかった、
「鮨義」なる鮨屋に出食わした。
普段は通り過ぎるところ、
1枚の貼り紙に目が留まる。

1962年創業の当店が
62周年を迎えたという。
ということは貼られたのは
去年の夏になる。
ふ~ん、たいしたもんだねェ。

ついでというわけじゃないけれど
ランチメニューに視線を移したら
多彩な取り揃え、紹介してみよう。

にぎり1人前・ちらし・ねぎとろ丼・
サーモンいくら丼・まぐろづけ丼・
光物丼・鯛と平目ごまだれ丼
1200円均一
にぎり1.5人前1600円

多彩でもここまではフツー。
J.C.のハートをつかんだのは
末筆の一文だった。
丼物はハーフ&ハーフができます
(ちらし除く)

こんな鮨屋はあまりない。
七めんどくさいことを嫌がる、
鮨職人が多いなか、
鮨屋の鑑(かがみ)ですな、実に。

大して食えもしないクセに
東海林さだおサンじゃないけど
あれも食いたい、これも食いたいと
卑しさの塊りみたいな我が性分。
素直に頭(こうべ)を垂れました。

=つづく=