2025年12月2日火曜日

第3940話 中野区・野方で 粉まみれ (その2)

中野区・野方の「かつみ」。
グラスを合わせ、
粉モンの前に追注したのは
かきバター&穴子みりん干し。
ともになかなかの佳品だった。

相方は角ハイに切り替えたが
当方はビール続行。
16時半を回って店は
俄かに立て混んできた。

カウンターに近隣と思われる、
オジさんリーマン二人連れ。
珍しいなァ・・・。
男同士の粉モン飲みは
滅多に見られぬ光景だ。
野方のオジさんは
粉まみれがお好きなようでー。

お好み焼きは広島風 or 関西風。
前者は焼かれて供されるが
後者は客が目の前の鉄板で
自ら焼くことになる。

せっかく鉄板があるのだ。
関西風を択び、
東京もんじゃとともにお願い。
今度はわれわれが
粉まみれになる番である。
ここで J.C.はビールから
コリアン・マッコリに
チェンジした。

この夜はこのあとにも
予定が入っている。
文京区と北区が接する交差点、
道坂下にあったスナック「K」。
O戸サンとよく利用したが
そこのA子ママと10年ぶりに
再会し、歌う手筈となっていた。

かつて3人で1度だけ利用した、
スタジオ「D」で落ち合う。
此処も道坂下のそばだ。
女性2人はバーボン水割り、
J.C.はドライ生で乾杯。

旧交を温めるとは
まさにこのこと、和気あいあい。
よくしゃべり、よく歌った。
それぞれの歌唱から
1曲づつ紹介しておきましょう。

A子ー「誘惑」(中島みゆき)
O戸ー「いちご白書をもう一度」
     (バンバン)
J.C.ー「チャペルに続く白い道」
     (西郷輝彦)

みんな古いねェ。
お開きは23時を回ってましたとサ。
やれやれ。

「かつみ」
 東京都中野区野方5-28-1
 03-3339-3638

2025年12月1日月曜日

第3939話 中野区・野方で 粉まみれ (その1)

小雨まじりの鬱陶しい日。
飲む・食う・歌うのさんとも、
O戸サンと夕刻に待ち合わせ。

中野区・野方の「かつみ」は
お好み焼き&もんじゃ専門店。
粉モン好きの彼女のために
J.C.が発案して決めた。

その前に行き掛けの駄賃。
乗換駅の新宿区・中井だ。
此処に気に入りそば屋があり、
「須坂」という。
須坂市は長野市の東。
屋号通りに信州そばを供する。

ちょっと寄っていこう。
10人も入れば
いっぱいの立ち食いそばに
毛の生えたような店だが
そばだけでなく、
刺身・天ぷらもイケるんだ。

中ジョッキのドライと
穴子天ぷらをお願い。
二つ合わせて650円。
良心的な値付けが
ちょい飲み派にはうれしい。
滞空10分でいとまを告げた。

現地集合は16時なれど
1時間前には野方に到着。
町をブラブラするが生憎の雨。
30分も早く「かつみ」に入店。

ドライ中瓶のアテは
初めて出逢った津軽漬け。
この小鉢が気に染まった。
数の子・するめ・昆布・
大根の醤油漬けは
松前漬けによく似ている。

それもそのはず、
松前半島と津軽半島は
海峡を隔てて向かい合い、
海底には青函トンネルが
走っている。

♪ 津軽海峡 越えて来た 
  何もかも 何もかも
  置いて    ♪
吉幾三が「海峡」を歌い出す。
大好きな曲ながら
浪花の小姑の手前、割愛。
まったくもって
余計な気を遣わせる御仁だ。

2本目の中瓶を通すと
おっとり刀で相方が現れた。
ビールを注いでやり、
食べ残した津軽漬けを
オッツケてやりました。

=つづく=

「田舎そば 須坂」
 東京都新宿区上落合2-18-9
 03-4296-3493