2025年12月9日火曜日

第3945話 いきなりの松山千春

この日は明るいうちから
御徒町でウロウロうろうろ。
昼飲み処を見つけるのに
苦労していた。

ああでもない、こうでもない、
挙句に飛び込んだのが
「祭家 夢吉」なる居酒屋。
店先を何度も通ってはいたが
気に留めたことすらない店だ。

何のこたあない、
ビールが飲めればそれでいい。
ただそう思って
飛び込んだ次第なり。

時刻は13時半。
それなりの客入りではある。
平日のこの時間なのに
カップルが目立つ。

ドライ中瓶を飲みつつ、
豊富な品書きをながめる。
ん? コレは珍しいな。
鳥ささみの昆布〆と来たもんだ。

通したものの、ちょいと不出来。
とは云え、不味いわけでもなく、
それなりにビールの友になった。

2本目とともに
豚バラ串焼きを追注したとき、
さっきまでまったく、
気づかなかったBGMに耳が反応。
エッ? 松山千春じゃないかー。

いきなりの歌声は
「人生(たび)の空から」。
マイ・フェイヴァリットじゃ
ござんせんかー。

♪ 深く耳をすませば
  朝一番の汽笛
  街はにわかにざわめいて
  遠い旅の空から
  君に送る便りは
  力まかせのなぐり書き
  まわり道でも旅の終わりに
  君にもう一度
  会えたならいいね  ♪

てなこって
千春のマイ・ベスト5。

① 時のいたずら
② 人生の空から
③ 銀の雨
④ 窓
⑤ ピエロ

「人生の終わりに」が
いきなりかかった以上、
鳥も豚もどうでも
よくなったのでした。

「祭家 夢吉」
 東京都文京区湯島3-40-7
 03-6284-4081