小雨まじりの鬱陶しい日。
飲む・食う・歌うのさんとも、
O戸サンと夕刻に待ち合わせ。
中野区・野方の「かつみ」は
お好み焼き&もんじゃ専門店。
粉モン好きの彼女のために
J.C.が発案して決めた。
その前に行き掛けの駄賃。
乗換駅の新宿区・中井だ。
此処に気に入りそば屋があり、
「須坂」という。
須坂市は長野市の東。
屋号通りに信州そばを供する。
ちょっと寄っていこう。
10人も入れば
いっぱいの立ち食いそばに
毛の生えたような店だが
そばだけでなく、
刺身・天ぷらもイケるんだ。
中ジョッキのドライと
穴子天ぷらをお願い。
二つ合わせて650円。
良心的な値付けが
ちょい飲み派にはうれしい。
滞空10分でいとまを告げた。
現地集合は16時なれど
1時間前には野方に到着。
町をブラブラするが生憎の雨。
30分も早く「かつみ」に入店。
ドライ中瓶のアテは
初めて出逢った津軽漬け。
この小鉢が気に染まった。
数の子・するめ・昆布・
大根の醤油漬けは
松前漬けによく似ている。
それもそのはず、
松前半島と津軽半島は
海峡を隔てて向かい合い、
海底には青函トンネルが
走っている。
♪ 津軽海峡 越えて来た
何もかも 何もかも
置いて ♪
吉幾三が「海峡」を歌い出す。
大好きな曲ながら
浪花の小姑の手前、割愛。
まったくもって
余計な気を遣わせる御仁だ。
2本目の中瓶を通すと
おっとり刀で相方が現れた。
ビールを注いでやり、
食べ残した津軽漬けを
オッツケてやりました。
=つづく=
「田舎そば 須坂」
東京都新宿区上落合2-18-9
03-4296-3493