不忍池にほど近い上野広小路。
「黒船亭」でニューうたともと
向かい合っている。
料理が調う間はもっぱら
二人の生い立ちについて語り合う。
これは個人情報に当たるため、
つまびらかにはするまい。
スモークサーモンが登場。
まあフツーである。
ケイパーはいいんだが
もうちょいオニオンが欲しい。
生ハムは一般的なイタリア産以上。
ワインもそうだけれど
スロベニアのものが目立ち、
思い入れがあるらしい。
ウエイターに訊ねたらオーナーが
惚れ込んでいるとのこと。
旧ユーゴの構成国・スロベニアは
19年前に一度だけ訪れた。
首都・リュブリアーナは
まさしく美食の都であった。
旅行中、イタリアや
フランス各地で
何度も朝食を取ったけれど
リュブリアーナが断トツで
パリなど足元にも及ばない。
もっともコンチネンタルの
ブレクファーストだから
仕方がない面は否めない。
オイスターチャウダーも秀逸。
クラムの上をいくネ。
プックリ太った牡蠣は
おそらく岩手の広田湾産だろう。
ここで島根県産の生姜仕様の
ジンジャーハイに切り替えた。
ビーフシチューは
特筆とまでいかないものの、
水準をじゅうぶんにクリアし、
老舗としての安定感に満ちている。
ところがカニコロッケはイマイチ。
クリーミーに過ぎるのだ。
蟹肉をもっと入れておくれ。
蟹座としてそう思わざるを得ない。
向かいに座った牡牛座は
パクパクやってたけどネ。
いずれにしろ洋食好きのお眼鏡に
かなって歓ばしい。
勘定を済ませレセプションを
すり抜けると、
順番待ちが10人近く。
前回訪れた20世紀末は
ずっと空いていた。
いつの間にやら大人気店に
変貌した黒船来襲おそるべし。
「黒船亭」
東京都台東区上野3-12-6
050-5868-0521