2026年2月5日木曜日

第3987話 出雲そばと岡山にぎり

2泊3日の旅の最終日。
米子を発ったバスは出雲大社へ。
20年前に来たときは
みんなしてぶっとい注連縄に
賽銭を投げつけ、縄に刺されば
ご利益があると聞いたが
今は誰一人投げていなかった。

昼食は「観光センター いずも」。
云わずと知れた出雲そばである。
申し訳ないが出雲そばを
旨いと思ったことは一度もない。

若き日、ホテルで働いていた頃。
大パーティーには模擬店が並ぶ。
一番人気はにぎり鮨。
二番が天ぷらで出雲は毎度残る。
神田神保町に専門店もあったが
いつしか消えて中華に代わった。

中海(なかうみ)に浮かぶ、
大根島の由志園へ。
通年咲き誇る牡丹と
雲州人参(高麗人参)で名を成す。
ツアー一同、人参茶を振る舞われ、
人参の効能を聞かされた。

お次はデッカい鬼太郎像と
海産物が待つ境港へ。
水槽の活本ずわい蟹で
一番高いのは2万5千円也。

此処で遭遇したのがババア。
いえ、人間の婆さんではなく、
サカナのババアだ。
噂には聞いていたが
実物には初めてお目に掛かった。
奇想天外な容貌をしており、
タナカゲンゲあるいは
キツネダラの異名を持つ。

冷凍の切り身が売られており、
見初めたサカナは必ず買う J.C.、
嬉々として購入に及んだ。
ん? ジジイがババア買って
どうすんだ! ってか?
フン、ほっとけや!

2時間ほど走って岡山着。
旅の終わりの駅や空港へは常に
早め早め、今回も例外ではない。
1時間の余裕があった。

歓び勇んで切歯扼腕。
駅周辺の止まり木探しだ。
蛇の道は蛇、飲む店は呑兵衛。
「飛鳥」なる瀬戸内酒場に入店。

何となれば、店先の看板に
”岡山にぎり” を発見したからだ。
いずれも岡山名物、
ままかり・しゃこ・穴子が
2カンづつ計6カンで1500円。
絵にかいたような J.C.好みに
迷うことなく中瓶と一緒に通す。

そう云や、昨夜も米子で
3種6カン食べたっけ・・・。
中国地方でも歴史は繰り返す。
ところが好事魔多しの諺通り、
揃ってイマイチと来たもんだ。

それでも阿呆巻、もとい、
恵方巻なんぞよりは
ナンボかマシだろう。
生涯一度も食ってないけどネ。

しかし、岡山で飲めたことは
僥倖と云わねばなりません。

「観光センター いずも」
 島根県出雲市大社町杵築東273
 0853-53-3030

「飛鳥」
 岡山県岡山市北区駅元町3-10
 0862-52-4151