御茶ノ水の雀荘で麻雀を打つ前に
必ず軽く晩酌することは先週すでに書いた。
実は今日もそのからみの失敗談である。
必ず軽く晩酌することは先週すでに書いた。
実は今日もそのからみの失敗談である。
都内各地に何軒か点在する「キッチン南海」。
どれもが暖簾分けによる独立採算制であるらしい。
神保町・蔵前・両国店の前は何度も通り過ぎているが
どれもが暖簾分けによる独立採算制であるらしい。
神保町・蔵前・両国店の前は何度も通り過ぎているが
今までずっと未踏のままだった。
理由は噂に聞いたそのボリュームのすさまじさ。
大食漢の若者でないと完食はまずムリだという。
大食に無縁の者が怖気づくのも当然であろう。
理由は噂に聞いたそのボリュームのすさまじさ。
大食漢の若者でないと完食はまずムリだという。
大食に無縁の者が怖気づくのも当然であろう。
にもかかわらずある日、打牌の前にふと思った。
ライスを回避して料理をつまみにビールを飲むだけなら
大事に至ることはあるまいと・・・。
そのアイデアに勇気づけられ、
神保町の本店に出掛けて行ったのである。
ライスを回避して料理をつまみにビールを飲むだけなら
大事に至ることはあるまいと・・・。
そのアイデアに勇気づけられ、
神保町の本店に出掛けて行ったのである。
時刻は17時ちょっと過ぎ、開戦には1時間ほどの余裕がある。
昼でも夜でも食事どきとなると、
店先に数名の行列を見ることしばしばだったが
幸いにも並んでいる客がいない。
この時間なら飲む客、食う客が半々だろうと勝手な推測をした。
昼でも夜でも食事どきとなると、
店先に数名の行列を見ることしばしばだったが
幸いにも並んでいる客がいない。
この時間なら飲む客、食う客が半々だろうと勝手な推測をした。
ここで気になるのはビールの銘柄だ。
得意な2社のものならよいが、苦手の2社ならどうしよう・・・。
このことであった。
よって入店の直前に店内の盗み見を試みる。
このときの心境は小学唱歌「めだかの学校」さながら。
このときの心境は小学唱歌「めだかの学校」さながら。
♪ そお~っと のぞいて見てごらん
そお~っと のぞいて見てごらん
みんなで おビール飲んでるよ ♪
そお~っと のぞいて見てごらん
みんなで おビール飲んでるよ ♪
ところがが見たところ、誰もビールなんざ飲んじゃいない。
っていうかァ、ビール瓶の姿がまったくない。
今度は店の入口周りに目を配る。
ビール瓶を収めるラックの有無を確かめるために―。
しかし、これまた見当たらなかった。
ことここに及び、心に暗雲が立ち込めた。っていうかァ、ビール瓶の姿がまったくない。
今度は店の入口周りに目を配る。
ビール瓶を収めるラックの有無を確かめるために―。
しかし、これまた見当たらなかった。
ひょっとすると、この店はビールを出さないのではないか。
疑念にとらわれてよくよく目をこらすと、
カウンターにはお冷やのピッチャーだけがズラリと並んでいた。
いよいよ覚悟を決めるときがきた。
もう、なるようになれ、
メシだけ食ってビールは雀荘で飲めばそれでいいじゃんか!
「いらっしゃあ~い!」の声を聞き、
カウンターの1席に身を沈めたら
おもむろに隣り近所と背後のテーブル席をチェックする。
案の定、だあれもビールなんぞ飲んじゃあいない。
あいや、ビールどころか、ジュースやサイダーの姿すらない。
揃いも揃ってお冷やのみ。
かくしてはかない望みは完全に断ち切られた。