2016年2月3日水曜日

第1287話  餃子をぎょうさん食べました(その3)

江東区・亀戸ではその名を知られた「亀戸ぎょうざ」、
その大島店にやって来た。
カウンターの左端に陣を取り、お運びのオバちゃんに
ビールの大瓶(550円)をお願いした。
 
卓上のメニュースタンドを手に取ると、
真っ先に目に飛び込んでくるのは
 
ぎょうざ(1皿5ヶ)・・・250円
 
この赤字であった。
本店だと黙っていても2皿がコンパルゾリー。
いわゆるオッツケである。
そりゃそうだろう、
ほかに食べるものは何にもないんだから文句は言えない。
 
比較的小ぶりの餃子につき、2皿10ヶは苦もなくいただける。
いただけるが入店したら強制的に2皿となると、
何となくプレッシャーを感ずるのも事実だ。
殊に餃子よりもビールのほうに軸足を置くものにとっては
1皿で済ませられれば自ずと心に余裕が生まれる。
余裕が生まれることによって
ビールも餃子も格段に美味しくなってくる。
大事なんだな、これが。
 
本店と違い、そこそこメニューの幅を拡げてくれている大島店。
メニュースタンドにあるがままを紹介しよう。
 
醤油ラーメン・・・450円
塩ラーメン・・・450円
味噌ラーメン・・・550円
タンメン・・・550円
モヤシそば・・・550円
チャーシューメン・・・650円
ソース焼きそば・・・600円
かた焼きそば・・・650円
野菜炒め・・・550円
レバニラ炒め・・・550円
ニクニラ炒め・・・550円
チャーハン・・・550円
 
けして品揃えが豊富とは言えない。
麺類以外は飯類としてチャーハン、
あとは炒めものが3種だけ。
この手の店にありがちな焼売や麻婆豆腐の影すらない。
それでも餃子一本やりの本店に比べればナンボかマシだ。
 
サービスの突き出しのモヤシ(これが旨い!)で
ビールを楽しんでいると、
1皿だけお願いした餃子が焼き上がった。
それぞれ分離していて食べやすい
薄い皮になめらかな餡、
ハッキリ言って本店よりすばらしい。
 
=つづく=