2016年2月2日火曜日

第1286話 餃子をぎょうさん食べました (その2)

都営バスをJR亀戸駅前で下車し、
明治通りを南へ歩く。

 ♪  小ぬか雨降る 御堂筋
  こころ変わりな 夜の雨
  あなた・・・ あなたは何処よ
  あなたをたずねて 南へ歩く  ♪
       (作詞:林春生)

欧陽菲菲(オウヤン・フイフイ)の日本でのデビュー曲、
「雨の御堂筋」は1971年のリリース。
作曲はあのベンチャーズだ。
作詞の故・林春生サンとは一度、
ゴルフ・コンペで一緒にラウンドしたことがある。
彼が亡くなるホンのちょっと前だった。

菲菲は恋人をたずねて大阪の御堂筋を南へ歩いたが
J.C.は餃子をたずねて東京の明治通りを南へ歩いている。
歩いているうちにノドの渇きを覚えたのだった。
喫茶店かコーヒーショップに飛び込んで
レモンスカッシュやアイスコーヒーで収まるものなら収めたい。

ところがことはそう簡単ではない。
ここは焼き立ての焼き餃子とよく冷えたビールであろうヨ。
となれば、買い物は後回しになるのが必至だ。
テヘッ、”昼食”というより”昼酌”だネ、こりゃ。

亀戸から明治通りを下り、
西大島で新大橋通りとぶつかる交差点を左折して
大島駅方面に進むこと3分、酒場「ゑびす」の袖看板が見えてきた。
その隣り、いや、あいだに1軒はさんでたかな?
とにかくその辺りに「亀戸ぎょうざ 大島店」がある。
およそ3年半ぶりの再訪であった。

前回は隣りの大衆酒場「ゑびす」で飲んだあとに立ち寄った。
餃子とチャーハンでビールを飲み直した。
今回は昼めしだがラーメン・餃子とはならない。
前述した通りにビール・餃子である。

ちなみに「亀戸ぎょうざ」本店のフードメニューは焼き餃子のみ。
ラーメンもなければチャーハンもない。
飲みものだって老酒(ラオチュウ)や
白乾(パイカル)などの中国酒だけだ。
いや、なぜか、デンキブランがあったなァ。
浅草でもないのにサ。

ところがここ大島店は麺類・飯類に加え、
ニラレバなどの一品料理も提供してくれる。
客としてはずっと使い勝手がよいことになる。
錦糸町店や両国店にもいえることで
亀戸本店だけが、かたくななのだ。

=つづく=