2018年3月21日水曜日

第1832話 隠し文書の三悪人 (その2)

昨年の衆院選で自民党は圧勝したが
首相の続投を望む選挙民は逆にマイノリティだった。
なのに党は大勝。
この結果はひとえに選挙民の損得勘定の賜物と言える。

森友・加計問題で汚辱まみれの首相はイヤだが
自民党には政権をキープしていてもらいたい。
さもなくば自分の日常生活に悪影響が及びかねない。
急な変化はどう転ぶか予想がつかず、
不安定要素となり得るから迷惑なのだ。
現状にそこそこ満足、ささやかなシアワセを
守りたい人がマジョリティを占めている。

選挙民はイの一番におのれの損と得を秤にかけて
政党及び候補を選び、投票所に向かう。
この行動は諸外国でもまったく同様。
古今東西、永遠にして不滅の心理だろう。
1票をどこに、誰に、投じようが選挙民の勝手。
与えられた権利の行使は当然だ。
清き1票も濁れる1票も、その価値に何ら変わりはない。

内閣人事局の発足以来、
国家公務員は内閣の手駒となった。
公務員は常に”上”を見ることを半ば強要され、
海の底のヒラメと化したわけだ。
手駒は忖度を余儀なくされる。
選挙民は損得を計算する。
現内閣を支えたのは
ソンタク&ソントクの相乗効果と言わざるを得ない。

朝から晩まで究極の悪相、
あの財務相のひょっとこヅラを
見せつけられるのは不快千万。
いや、おかめ・ひょっとこのひょっとこには
まだ愛嬌という救いがあるが
あの悪代官にはそのカケラすらない。
願わくば、一日も早く暴れん坊将軍に成敗してほしい。
そこんとこ何とかなりませんかネ、マツケンさんよっ!

最後に、悪人とは呼ばないが
とある三人に対して短いコメントを残しておこう。
いえ、最近、友人・知人からいろいろ訊かれるんでネ。
この場を借りて、まとめてお応えしときましょう。

最初に、このところこちょいと逆風が吹き始めた総務相。
やはり国会でのあの態度、所作はよくないな。
TVカメラを意識したうえでの談笑や腕組みは理解に苦しむ。
どうやら女狐ぶりを発揮し始めた様子だが
北朝鮮の議会でアレをやったら銃殺刑が待ってるぜ。

続いて、借りてきた猫みたいになっちゃった都知事。
政治生命の終りを示唆する声がたびたび耳に届くけれど、
しばらくは忍耐の一手。
ただ、このまましぼんで終わってほしくはない。
ひと冬かふた冬、耐え忍んだあとに
穴蔵から這い出して春の陽を浴びる女狸の姿を見てみたい。

お仕舞いは、日銀総裁。
日経新聞に目を通さなくなって久しいから
あまりエラそうなことは言えないが
感覚的にとらえると、とても通貨の番人には見えない。
あれは通貨の番人じゃなくって官邸の番犬だ。

書きたいこと書いたら少しは心が晴れました。
今話もおつき合いいただき、ありがとうございました。