蔵前「フタバ」近くのライトミール・スボット。
1軒目はちんどん屋、じゃなかった、てんどん屋。
天丼はちっともライトじゃないけど、
飯半分だからだいじょうぶ。
明治22年創業、吉原大門「土手の伊勢屋」を
本家とする「蔵前いせや」。
ほかに「千束いせや」もあり、
先代の息子3人がそれぞれの暖簾を守っている。
長男・土手、次男・千束、三男・蔵前と、
台東区内を南下する毎に店主が若くなってゆく。
ランチサービスがお値打ち。
海老3本丼 穴子1本丼 キス2尾丼
海老とホタテかき揚げ丼 スルメイカかき揚げ丼
フグ丼(限定5食)
以上が800円均一。
安いなァ、うれしいねェ。
何たって軽いのがいい。
飯半分にしてさらに軽くしてもらう。
穴子をお願いすると、
そこそこサイズがカリッとした揚げ上がり。
ししとう1本、ナス1片も―。
「伊勢屋」伝統の江戸前天丼はコロモがサクサクだ。
キャベツもみは添えられるが
味噌椀は別売りの200円。
間を置かずにキス2尾丼。
これまたけっこうながら
「いせや」のスタイルにしっくりくるのは穴子だネ。
問題は相当にしょっぱい丼つゆ。
J.C.の知る限り、東京で最も辛いそばつゆは
雷門の「並木藪蕎麦」。
丼つゆなら「蔵前いせや」となる。
つゆ少なめを申告するのが賢明だ。
続いて田原町の有名パン店、
「ペリカン」直営の、その名も「ペリカンカフェ」。
「いせや」は「フタバ」まで徒歩1分につき、
ビールを飲まないが、こちらは5分ほどの距離。
ハムエッグのトーストを食べながら
がまんできずに1本お願い、小瓶だけどネ。
女性に人気でいつも数人並んでいるそうだが
その日はすんなり通された。
だけどもオトコはわれ一人。
女湯に浸かってメシを食ってる心持ちだ。
とは言え、角打ち前にもってこいだから
次回はクロク・ムッシュでもいってみよう。
吾妻橋より多少行きやすい蔵前。
「フタバ」の頻度が増しつつある、
今日この頃であります。
「蔵前いせや」
東京都台東区蔵前4-37-9
03-3866-5870
「ペリカンカフェ」
東京都台東区寿3-9-11
03-6231-7636