文京区・白山。
西暦948年、加賀・一宮の白山神社が
この地に分祀されたのが地名の由来だ。
白山上から白山下までけっこうな勾配で
薬師坂が貫いている。
白山上に「とんかつ まるに」がオープンしたのは
3年ほど前だったろうかー。
以前、其処には町中華が
暖簾を掲げていた記憶がある。
初めて入店。
カウンター5席、四人掛け2卓の
小ぢんまりとした店内。
若い店主とその母親と思しき女性のツー・オペだ。
おや? クセのある匂いの元は何だろう?
おそらく揚げ油だな。
苦手な家系ラーメンのゲンコツにも似た臭み。
気になるネ。
品書きはシンプル極まりない。
余計なものをすべてそぎ落とした気配。
ロース定食 800円 ヒレ定食 1000円
お新香 150円 ビール小瓶・ウーロンハイ 400円
ほかには
サービス 大ロースカツ定食 限定5人前 950円
迷わずロースをー。
都内のとんかつ屋は屋号のアタマに
まる、丸を冠する店が少なくない。
名店に恵まれて当たりが多い。
「まるに」にも期待した。
ドライの小瓶はすぐに底をついたが追加はせずに
おっつけ整ったロースカツに箸先を延ばした。
キャベツの大盛りはサービスだが、並でじゅうぶん。
卓上にはキャベツ用のクリーミーなドレッシング。
あとは練り辛子と1種のみのソースは中農。
大きめ5切れにカットされたカツをパクッとやった。
ウグッ! ん? 何か食べにくいな。
コロモがはがれやすいんだ。
とんかつ自体は悪くないんだけどネ。
ライスはまずまず。
なめこ&とうふの味噌椀はいい味を出している。
やはり問題はクセのある揚げ油と
はがれやすいコロモ。
イマイチ感の原因となっている。
この2点を克服してくれたら
店名通り、マルニなりますヨ。
「とんかつ まるに」
東京都文京区白山5-33-19
03-3830-0133