「更科ゆたか」でそばを食べずにビールと馬刺し。
このあと何処へ行こうかな?
頭上のTV画面を目で追いながら考えていた。
会計時、親切なオバちゃんに
「青砥駅の周りにバス停ってありますか?」
彼女、オモテを指さしながら
「あそこに信号があるでしょ?
あれを左に曲がったとこに
新小岩に行くバス停が・・・」
「ハイ、ハイ、どうもごちそうさま」
「ありがとうございましたァ!」
そうして到着した新小岩東北広場。
すでに15時近くで間に合うかなと思いつつ、
町中華「五十番」へ赴くと、暖簾が出ていてセーフ。
苦手銘柄の中瓶を通したらザーサイが付いてきた。
胃袋に余裕があるのでラーメン(380円)を発注。
ややちぢれ麺は細くも太くもない標準サイズ。
スープは昭和の匂いの鶏ガラ醤油。
具材はももチャーシュー、ナルト2枚、わかめ。
滅多に遭遇しないシナチクレスなれど
値段が値段だし、補うためのナルト2枚なのかな?
食べ終えてあらためてドンブリを眺める。
定番の雷文模様ではなく、三羽の鳳凰が舞っていた。
特注品かもしれない。
平和橋通りを渡り、駅近方面へ移動。
急に飲み屋が増えるなか、
狙いはなじみの立ち飲み酒場「しげきん」だ。
さっそく泡ナシ中ジョッキで生き返る。
頭上の品書きをチェックしたら
本日の特別料理に北寄貝の刺身あり。
前夜の浅草「美家古寿司」では
お通しにヒモ&柱が出たため、にぎりはパスした。
だからというんじゃないが
ラーメン後でも苦にならない軽物を所望。
おや? 北寄の札が外されたヨ。
最後の1個だったんだネ。
すると接客のオバちゃん、
伝票にあった450円を400円に書き換えた。
「サイズが小さいのでお引きします」ー
東京東側の厚い人情を感じる。
西だったらこんなことはないものと思われた。
別に西側が嫌いなわけじゃないけど
やはり都の東が肌に合うんだ。
=つづく=
「五十番」
東京都葛飾区新小岩2-13-2
03-3674-0875